1JZクラウンバン【7】オーバーヒートからの復活。都内の猛暑もエアコンONで苦もなく駆け抜ける|1969年式 トヨペット クラウンバン

2基目の1JZ-GE型換装のタイミングで、オールペイントも実施した。剥離まで行い、シルバーにピンクパールを混ぜたオリジナルカラーで塗り、独特の存在感を出している

直列6気筒のM型、もしくは4気筒のR型が標準設定だった50系クラウンに、同じトヨタの直列6気筒ユニットである1JZ型を換装するのはよく知られた方法だ。だが、ただ積んだだけでは、思わぬ落とし穴が! 失敗を経て見事に復活をとげた前期型バンの改善策から、クラウンカスタムの明るい未来が見えてくる!

【1969年式 トヨペット クラウンバン Vol.7】

【画像23枚】商用車の性格上、荷室は乱暴に扱われている場合が多い。ところがこのバンは県庁が所有していたため、ご覧のとおり程度がいい

配線については引き直ししただけでなく、50系純正の配線と1JZ型の配線を無理にひとつにまとめず、アクセサリー系は純正配線のままで、エンジン系は1JZ型の配線と使い分けることで、換装作業の軽減化とありがちなトラブルを回避している。

こうして復活をとげたオーナーのクラウンバンは、たとえ猛暑の都内であったとしても、今ではエアコンをかけた状態で苦もなくすり抜けて行く。1基目の失敗で得たノウハウは、今後多くの1JZ型換装クラウンのお手本となっていくに違いない。


>>シート生地も純正の状態をキープ。フロントの座面は年式相応の傷みがあったため、リアの座面と交換しているそうだ。

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【6】から続く

初出:ノスタルジックスピード vol.024 2020年4月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1969年式 トヨペット クラウンバン(全7記事)

TEXT:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

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