オリジナルの雰囲気を残しつつ「いかにかっこよく」仕上げるか|1976年式 日産 スカイラインHT 2000 GT-E・X【4】

このケンメリのオーナーは現在4台の旧車を所有しているそう

現役当時はさまざまなカスタムを楽しむ方も多いが、年数が経過し、旧車になるとオリジナル志向が強くなり、マーケットでも価値あるものと評価される。もちろん、純度の高さにこだわるのも一つの楽しみ方だが、一生の愛車として楽しみたいなら、他にはないオンリーワンな1台に仕上げるのもアリではないだろうか? そんな脱・定番を目指すオーナーの参考になる異文化交流のケンメリを紹介する!

【1976年式 日産 スカイラインHT 2000 GT-E・X Vol.4】

【画像27枚】マスターバックはリフレッシュ済み。クラッチ、ブレーキなどのタンクは新品に交換

1976年式KGC111に施されたカスタムは、得意のインカーエンターテインメントをベースとしたトータルコーディネイト・インテリアを軸に、これまでの旧車では見られなかった海外の魅せる系リメイクなど新たなスタイルを取り入れている。

ただ、ヒストリックカーの場合は、現行車のフルカスタムと異なり、「オリジナルが持つの雰囲気を崩し過ぎないアレンジが大切」と代表の東 政信さんは語る。

「『いかにカッコよく仕上げるか』という目指す方向は、カーオーディオもクルマも考え方は同じです。ただ、旧車の場合は『純正至上主義』な考えが根強いですから、そのスタイルから逸脱しすぎると興味を示してもらえなくなります。基本的には『主張しすぎず、いわれたら気が付く』ことを心掛けています。俗にいういいというヤツが大事なんです」とのこと。


>>助手席側ヘッドライト横に見えるのはウオッシャーのリザーバータンク。実は100円均一ショップのアイテムを流用。

【5】に続く

主要諸元 SPECIFICATIONS
1976年式 日産 スカイラインHT 2000 GT-E・X(KGC111)

■エクステリア:ナルドグレー(アウディ)オールペイント、フロントスポイラー、EASTBALLオリジナルワンオフダックテール、ウインカー/サイドマーカー/リアコンビランプスモーク化、リアパネル半つやブラック塗装
■エンジン:L28型改3.1L仕様(N42ブロック&ヘッド)、ワイヤータック&シェプドベイ
■吸排気系:ソレックス44PHH、φ48mm等長タコアシ、φ50mmステンレスデュアルマフラー
■サスペンション:(F)GAB製改車高調(R)GAB製4段切り替え
■ブレーキ:(F)R32タイプM用キャリパー+スリットローター
■タイヤ:TOYOプロクセス(F)195/45R16 (R)215/45R16 ホワイトレターペイント
■ホイ—ル:シェブロンレーシングS1C(F)16×9J -28 (R)16×10J -41
■インテリア:ダッツンコンペステアリング(グリップ部張り替え)、レカロ製改スポーツシート(内部加工/表皮張り替え)、イエローカラー3点式シートベルト、日本精機Defi追加メーター(水温、油圧、油温)、ドアパネル&センターコンソール(Ipad、kicker、ドリンクホルダーインストール)、リアトレイワンオフ製作、ダッシュボード&内装張り替え、電動パワステ(ワゴンR)、メーターパネル半つやブラック塗装

>>全ての画像を見る>>

【5】へ続く
初出:ノスタルジックスピード vol.024 2020年4月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1976年式 日産 スカイラインHT 2000 GT-E・X(全9記事)

TEXT:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

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