「その手があったか!」カスタムオーディオを製作するショップで仕上げられたケンメリ|1976年式 日産 スカイラインHT 2000 GT-E・X【2】

旧車の常識にとらわれない自由な発想で刷新 オンリーワンのカスタムで魅せるケンメリ

現役当時はさまざまなカスタムを楽しむ方も多いが、年数が経過し、旧車になるとオリジナル志向が強くなり、マーケットでも価値あるものと評価される。もちろん、純度の高さにこだわるのも一つの楽しみ方だが、一生の愛車として楽しみたいなら、他にはないオンリーワンな1台に仕上げるのもアリではないだろうか? そんな脱・定番を目指すオーナーの参考になる異文化交流のケンメリを紹介する!

【1976年式 日産 スカイラインHT 2000 GT-E・X Vol.2】

【画像27枚】センターコンソールは完全オリジナルで一から製作。デザインは旧車の雰囲気を残しながら、iPad、ブルートゥースのコントローラーなど最新のトレンドアイテムや便利グッズとして定番のドリンクホルダーなどを取り入れている。センスあふれる仕上がりは旧車ファンも納得の仕上がり

今回紹介するケンメリも「その手があったか!」というニューワールドな1台。旧車のノスタルジックな雰囲気にイマ風のテイストが上手にミックスされている。

製作したのは大阪府豊中市の「イーストボール」。ノスタルジックカー専門ではなく、カスタムオーディオやセキュリティーのインストールがメインのトータルカーショップだ。

オーディオだけでなく、マシンメイクに興味を持ち始めたのは約10年前。もともと旧車好きだったこともあり、趣味と実益をかねてハコスカを購入。まずは板金からエンジン作業まで、カスタムにかかわることはひと通りできるように独立前は試行錯誤を重ねていたそうだ。
【3】に続く


>>ソレックス44PHHのファンネルとその下に見える遮熱版を半つやブラックに塗装。リンケージはブラスト仕上げを施し、美観をアップ。

主要諸元 SPECIFICATIONS
1976年式 日産 スカイラインHT 2000 GT-E・X(KGC111)

■エクステリア:ナルドグレー(アウディ)オールペイント、フロントスポイラー、EASTBALLオリジナルワンオフダックテール、ウインカー/サイドマーカー/リアコンビランプスモーク化、リアパネル半つやブラック塗装
■エンジン:L28型改3.1L仕様(N42ブロック&ヘッド)、ワイヤータック&シェプドベイ
■吸排気系:ソレックス44PHH、φ48mm等長タコアシ、φ50mmステンレスデュアルマフラー
■サスペンション:(F)GAB製改車高調(R)GAB製4段切り替え
■ブレーキ:(F)R32タイプM用キャリパー+スリットローター
■タイヤ:TOYOプロクセス(F)195/45R16 (R)215/45R16 ホワイトレターペイント
■ホイ—ル:シェブロンレーシングS1C(F)16×9J -28 (R)16×10J -41
■インテリア:ダッツンコンペステアリング(グリップ部張り替え)、レカロ製改スポーツシート(内部加工/表皮張り替え)、イエローカラー3点式シートベルト、日本精機Defi追加メーター(水温、油圧、油温)、ドアパネル&センターコンソール(Ipad、kicker、ドリンクホルダーインストール)、リアトレイワンオフ製作、ダッシュボード&内装張り替え、電動パワステ(ワゴンR)、メーターパネル半つやブラック塗装

>>全ての画像を見る>>

【3】へ続く
初出:ノスタルジックスピード vol.024 2020年4月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1976年式 日産 スカイラインHT 2000 GT-E・X(全9記事)

TEXT:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

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