高級感と豪華さを増して、乗用車へと進化を遂げた100系|トヨタ ハイエース ワゴン ロイヤルカスタム グランドキャビン【1】

圧倒的に「デカい」スーパーロング+ハイルーフのグランドキャビン。この個体はホイールをインチアップして若干ローダウン

       
【ワンボックスパラダイス トヨタ ハイエース ワゴン ロイヤルカスタム グランドキャビン vol.1】

 1989年8月に4代目へフルモデルチェンジしたハイエース。このH100系は乗用車感覚をさらに高めた。とくに最上級グレードのスーパーカスタムリミテッドはフルトリムの内装をはじめ、高級カットニット地のシート、上質なフロアカーペット、デジタルメーターなど、まるでクラウンのような豪華さで、名実ともに最高級ワンボックスに仕立てられた。

 装備面ではツインムーンルーフに加えトリプルムーンルーフを設定したほか、イージークローザーやリニアモーター式電動カーテンを採用。シートアレンジでは1列目から3列目までのオールフラットシートや2列目回転対座シートをH50系から引き継ぎつつ、2列目のスライド量を拡大するとともに横向きシートアレンジも追加。さらなる楽しさと快適性を提案している。

 エンジンも一新され、新開発の2L直列4気筒1RZ-E型と2.4L直列4気筒2RZ-E型、2.8Lディーゼル3L型を搭載。走行状況に応じて減衰力を自動的に切り替えるTEMSサスペンションも投入され、走行性能にも磨きをかけた。

 ボディは標準、ロング、スーパーロングの3タイプで、全長とホイールベースは標準が4430mm/2330mm、ロングが4615mm/2330mm、スーパーロングが5175mm/2890mm。いずれもH50系から拡大した。また、ルーフ形状との組み合わせは、標準ボディ+標準ルーフ、ロングボディ+ミドル/セミミドルルーフ、スーパーロングボディ+ハイルーフが基本。
【画像14枚】ハイルーフは1600mmを超える室内高を誇る。天井に付いている八角形の蛍光灯は純正品。



>>スーパーロングを象徴するのがボディのストレッチ部分。ロングボディに対してホイールベースで560mmも延長されており、これによって無理なく4列のシートを配置し、ゆとりの室内高を作り出している。

主要諸元 Specifications
ハイエース ロイヤルカスタム グランドキャビン

全長×全幅×全高(mm) 5175×1690×2235
ホイールベース(mm) 2890
トレッド前/後(mm) 1450/1430
車両重量(kg) 2030
エンジン型式 2L-TE型
エンジン種類 直列4気筒SOHCディーゼルターボ
総排気量(cc) 2446
ボア×ストローク(mm) 92.0×92.0
最高出力(ps/rpm) 97/3800
最大トルク(kg-m/rpm) 24.5/2400
サスペンション前/後 ウイッシュボーン/リーフリジッド
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/リーディングトレーリング
タイヤ 205SR14(前後とも)

【2】へ続く

トヨタ ハイエース ワゴン ロイヤルカスタム グランドキャビン(全2記事)
初出:ハチマルヒーロー 2017年5月号 Vol.41

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

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TEXT:Rino Creative/リノクリエイティブ PHOTO:AKIO HIRANO/平野陽

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