つねに時代をリードしてきた、自他ともに認める国産ワンボックスの代表|ワンボックスパラダイス ハイエースの軌跡【1】

最近、ハチマル世代のワンボックスカーの盛り上がりが、じわじわ高まっている。それはハチマルミーティングでそれらの参加車両が増えていることが証明。当時だからこその装備や多彩なシートアレンジ…たしかにハチマルワンボックスは面白い!

       
【ワンボックスパラダイス ハイエースの軌跡 vol.1】

 ハイエースの名前が誕生したのは1967年。ライトトラックのトヨエースよりも小さなキャブオーバータイプの新型商用・乗用車として、バンやトラック、コミューターが一斉に発売された。そのなかに9人乗りワゴンも設定されており、この頃はまだヒンジ式の後席ドアを採用していた。

 この初代H10系の後を継ぐ2代目のH20系は77年に登場。キュートな丸目2灯の顔やスライドドアが特徴で、ほかにも豪華装備のリビングサルーンの設定など、話題に事欠かない。

 そして82年に3代目のH50系がデビュー。乗用RV車としての進化は果てしなく、快適性や実用性、豪華さ、楽しさ、装備面に至るまで数段レベルアップした。さらに、89年にはH100系へフルモデルチェンジ。「RVのクラウン」と呼べるほどの高級感まで手に入れ、最強ワンボックスワゴンとなった。この2世代の変遷や特徴は、他の記事で解説していくとして、その後のハイエースを取り巻く環境の変化にも触れていこう。
【画像7枚】ボディカラーとコーディネートされたカラードグリルはリビングサルーンEXの特別装備。フォグランプも特別装備されたが今回の取材車両は未装備




>>1984年式 トヨタ ハイエース ワゴン スーパーカスタム リビングサルーンEX

【2】へ続く

ワンボックスパラダイス ハイエースの軌跡(全2記事)
初出:ハチマルヒーロー 2017年5月号 Vol.41

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

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TEXT:Rino Creative/リノクリエイティブ PHOTO:AKIO HIRANO/平野陽

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