購入のきっかけはオーナー小学生時代の強烈な印象。今は子どもが喜んでくれる特別なクルマ|1984年式 日産 パルサーミラノX1ターボ【3】

熱線ウインドーとリアウインドーワイパーはミラノX1と5ドアTS-G、EXAに標準装備。サイドのモールは幅広く、走行時の跳ね石などからボディを守るように設計。黒塗りのドアサッシュもミラノX1専用。ミラノX1とロゴの入ったアクセントストライプも当然ながらミラノX1専用のもの。マッドガードもミラノX1標準装備だ。

【2】から続く

1983年に、日産とアルファロメオは合弁会社の『Alfa Romeo Nissan Autoveicoli』を設立した。日産の思惑としては、欧州での知名度アップと、アルファロメオのデザインの採用だった。しかし思うような結果がでず、わずか4年で合弁会社は終了することとなった。

【1984年式 日産 パルサーミラノX1ターボ vol.3】

 黄色のミラノX1の強烈な印象は、当時小学生だった今回の撮影車両のオーナーの心に強く残ることに。そのときのカッコいいという印象は30年経過しても変わることなく、再び出会ったとき購入する以外の選択肢がなかったという。

 強烈な印象を残した黄色ではなかったが、その状態の良さは何にも代え難く、購入から5年が経過した今もレストアすることなく、この素晴らしい状態を保っているという。

 今まで30台以上のクルマに乗って来たオーナーだが、子供たちが喜んで乗ってくれるこのクルマは特別なもの。クルマのサンルーフから見た花火は自身はもちろん、子供たちにもこのクルマとともに記憶に残るものになるだろう。

【画像22枚】標準装備されている電動サンルーフは当時としては憧れの装備の一つである。ドアサッシュやアクセントストライプはミラノX1専用のものとなっており、衝撃吸収バンパーは当時の特別装備となっている。リアサイドウインドーは現代のクルマではウインドーの下に調節できる装置がついているが、このクルマは運転席と助手席の間に装置がある



>>比較的上級車に装備された3本スポーツステアリング。中央が緑になっているのがミラノX1専用。



>>ミラノX1最大の特徴というべきアルファロメオデザインのグリーンのシート。



>>オプションオーディオの中でも高級志向のクラリオン「シティコネクション」を装着。ミラノX1ターボのミッションは5速MTのみの設定だった。


1984年式 パルサーミラノX1ターボ

全長×全幅×全高(mm) 4095×1620×1390
ホイールベース(mm) 2415
トレッド(mm) 1395/1385(前/後)
車両重量(kg) 910
エンジン型式 E15E・T型
エンジン種類 水冷直列4気筒SOHC
総排気量(cc) 1487
ボア×ストローク(mm) 76.0×82.0
最高出力(ps/rpm) 115/5600
最大トルク(kg-m/rpm) 17/3200
サスペンション 前独立懸架ストラットコイル/後独立懸架トレーリングアーム
ブレーキ 前後ともディスク
タイヤサイズ 前後とも175/70SR13
発売当時価格 142万円


【1】【2】から続く

初出:ハチマルヒーロー 2017年3月号 Vol.40
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1984年式 日産 パルサー ミラノX1 ターボ(全3記事)

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TEXT : HACHIMARU HERO / 編集部 PHOTO : HIROTAKA MINAI / 南井浩孝

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