「やっぱりカッコいいな」クレスタを購入し過去を振り返りながらステアリングを握るオーナー|1988年式 トヨタ クレスタ スーパールーセント ツインカム24【3】

スーパールーセント、そしてツインカム24のエンブレムが輝く

【2】から続く

クレスタのラインアップは、エンジン2L直列6気筒DOHCの1G-G型を筆頭に、さまざまな種類が発売された。マイナーチェンジ版でも通常版に負けず劣らずの性能を誇り、ハイソカーブームの先頭を駆け抜けた。

【我が名はGX71 / トヨタ クレスタ スーパールーセント ツインカム24 vol.2】

 オーナーにとって、現在の愛車が自身2台目のクレスタ。免許を取得して最初にS110シルビアを購入したが、しばらくするとハイソカーブームに合わせてクレスタに乗り換え。オーナーは「3兄弟のなかで、クレスタのスタイリングがいちばん好きだったんですよ」と当時のことを話す。その後、オーナーはクラウンなどにも乗っていたが、2年ほど前にイベントでクレスタを見て、「やっぱりカッコいいな」と改めて実感。すぐさま、岐阜県大垣市のアウトレーベン・シャッツェスに相談したという。

 オーナーいわく「当初はなんとなく『乗りたいな』という程度」だったそうだが、欲しい気持ちは日に日に増し、約1年前から本格的に捜索。そして半年かけて、ほぼ希望通りの個体が見つかった。

 もともとコンディションのいい個体だったが、同店で外装や機関系を仕上げてもらい、現在は絶好調。オーナーのもとに来てからはまだ数日しか経過していないが、若かりし日を思い出しながらステアリングを握っているという。

【画像16枚】スーパールーセント・ツインカム24のクッションは見た目も華やかな専用クッション。パワーシートの設定も付いており、快適な座り心地を提供している。リアシートはソファーのような座り心地。前期のヘッドレストは左右調整式だったが、後期では前後調整式に変更された


>>ミッションは4速AT。レバー前方にあるのは、パワーステアリングの操舵感を変えるプログレッシブパワーステアリングと、TEMSのスイッチ。





OWNER’S VOICE

「フルオリジナルも捨てがたいのですが……」

 30年前に同色の後期スーパールーセント(SOHC)に乗っていたというオーナー。それゆえクレスタに対する情熱は強く、機関系は多くの新品パーツを使ってリフレッシュしたそうだ。
 そして愛車の前で「こうして見ると、フルオリジナルも捨てがたいですね。ただ、当時っぽいホイールを履かせて車高も下げ、ちょい悪風にしてみたいんですよ」とオーナー。オーナーとクレスタのカーライフはこれからさらに熱を帯びていくことだろう。




クレスタ スーパールーセント ツインカム24(GX71)

全長×全幅×全高(mm) 4690×1690×1385
ホイールベース(mm) 2660
トレッド前/後(mm) 1425/1440
車両重量(kg) 1310
エンジン型式 1G-GEU型
エンジン種類 直列6気筒DOHC
総排気量(cc) 1988
ボア×ストローク(mm) 75.0×75.0
圧縮比 9.1:1
最高出力(ps/rpm) 140/6200
最大トルク(kg-m/rpm) 17.6/4000
変速比 1速2.804/2速1.531/3速1.000/4速0.735/後退2.393
最終減速比 4.778
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 195/70R14(前後とも)
発売当時価格 258.5万円


【1】【2】から続く

初出:ハチマルヒーロー 2017年3月号 Vol.40
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1988年式 クレスタ スーパールーセント ツインカム24(全3記事)

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photo : Ryota-RAW SHIMIZU/清水良太郎 /text:Rino Creative/リノクリエイティブ

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