学生時代通っていた軽井沢「ラ・ヴィーン」をイメージした造り|70〜80年代が詰まった夢のガレージ【2】

生きてきた時代のすべてが詰まっていると言っていいガレージだ


【70〜80年代が詰まった夢のガレージ vol.2】

場所は前々から目をつけていた自宅敷地内奥にある物置小屋。思い立ったら吉日で、大工の先輩に相談し、この場所から母屋の東側に新たに増築して、趣味的ガレージを造ることを決定。

ガレージは、風合いのある屋根や梁を取り入れ、木目調で統一した「バラック」風に仕上げることに。作業はイメージ通りにどんどん進んだ。建築家でもないオーナーだが、これほどまでに方向性が明確なのは学生時代に通っていた軽井沢の喫茶店「ラ・ヴィーン」やDCブランドのショップをイメージしていたため。

「学生時代の夢はメンズショップと喫茶店を融合させたような皆が集まれる店を持つことでした」と丸山さん。

実は、喫茶店ラ・ヴィーンが閉店する際に看板を譲り受け、それをガレージの奥に掲げている。そのほかにも喫茶店の店主から譲り受けた喫茶店の道具がガレージ内に点在している。

喫茶店感はガレージの特徴であるカウンターにも現れており、サイフォンで入れたコーヒーを飲みながらクルマを眺めるイメージで作ったという。

【画像22枚】メンズショップと喫茶店を融合させたような「学生時代の夢」をかなえるガレージ。床はオイルがこぼれても染み込まず、簡単に拭き取れる厚手のビニールクロスを敷いている。その下はコンクリートとなっていて、クルマの重量にも耐えられる


>>このガレージの特徴とも言えるカウンターが存在感を示す。


>>ターンテーブルはミニカーのディスプレーに。20歳の頃に購入したオーディオとスピーカー。カセットデッキも現役で使用可能。ジャズのほか、シーナ・イーストン、カルチャー・クラブ、ガゼボ、大瀧詠一など80年代音楽が中心だ。


>>ウイスキーやブランデーの入ったミニチュアボトルのコレクション。70〜80年当時よく見かけたものだ。




初出:ノスタルジックヒーロー 2019年 6月号 Vol.193
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


70〜80年代が詰まった夢のガレージ(全2記事)


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【3】に続く

photo: Isao Yatsui/谷井 功 Illust: Masaki Takanashi/高梨真樹

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