バラバラの状態でストップしていたレストア|エンドレスが挑む 英国の風を感じながら佐久を走るMGミジェット【1】

MGミジェットと一緒に写真を撮るエンドレス花里社長(当時)

       
【エンドレスが挑む 英国の風を感じながら佐久を走るMGミジェット vol.1】

 浅間山を遠くに眺めながら、心地よいエンジンサウンドを響かせ、軽快に走り抜けるMGミジェット。ステアリングを切ると、気持ちいいくらいクイックに、思い通りのラインをトレースしていく。ライトウエイトスポーツらしい、英国車のたしなみを存分に味あわせてくれる1台に仕上がっている。

 街を望む小高い丘に登ると、そこには英国風ガーデンが整備された特別な場所に着いた。その横に立っているのはエンドレスの花里功社長(取材当時)。2019年のオートサロンに展示されたクルマをうれしそうに眺めながら、取材班にミジェットの来歴を紹介してくれた。

 聞けば、レストア途中で前オーナーが体調を崩してしまったという。すでに旧車のレストアを手がけていることが知られているエンドレスに「クルマがある」という情報が入ってきた。

 ガレージにクルマを見に行くと、バラバラの状態でレストアがストップしていた。エンジンが壊れていて、手に負えない状態。しかし、エンドレスではエンジンでさえも、すべてオーバーホールしているので問題はない。すぐに交渉が始まり、譲り受けることが決定。

【画像13枚】車体は当時のモノだが、スペックは最新のものになっている。内装も赤で統一! 今回の撮影場所は、ガーデニングの本場イギリスで最も美しい庭園と言われる「シシングハースト城」をモデルとした本格的英国式庭園。地元信州固有の希少な山野草や高山植物のエッセンスを加味した見ごたえのある庭園となっている。レストランやカフェもあるので、英国の風を感じるには最適の場所だ



>>タイヤハウスの高さ、全体のシルエットなど、最も美しくまとまるセッティングを探すのに苦労したという。コンパクトなボディだけに悩みも多かったのだろう。



>>ナルディのウッドステアリングを装着。英国のライトウエイトスポーツにしっくりとなじんでいる。旧車らしさを失わず、ドライビングのしやすさを実現する。



>>ホイールはENEKIのall eighteenを採用。カラーは特別色のダークブルーで仕上げられている。


【2】へ続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2019年10月号 Vol.195

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

MG ミジェット(全2記事)

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