家族でミーティングやイベントに参加なんて素敵じゃないですか!? 2by2でかなえるクルマ好きの夢|1987年式 フェアレディZ 2by2 200ZR-Ⅱ【3】

室内も基本的にフルノーマルで、NISMOのペダルを装着している程度。純正部品の欠品はなし。さらにダッシュボードに傷みや割れがなく、コンディションの良さはトップレベル

ハチマル車オーナーが増え、そして長くハチマル車と付き合っていけるように、これからのハチマル車選びで重要にしてほしいことを提案していきたいと思います。

【1987年式 フェアレディZ 2by2 200ZR-Ⅱ vol.3】

優先するのはスタイルか、コンディションか。2by2という選択肢

「購入後の安心感は大事で、やはりコンディションのいい個体、しっかり仕上げられた個体を選ぶほうが失敗は少ないと思います。純正志向も同様で、どれだけ純正部品が残っているかが重要。

 その点、この個体は満点!」と池谷さんはコンディション優先で選ぶ重要性を語る。そうすることで長く愛車と付き合えるし、愛着もわくだろう。逆にコンディションを後回しにすると、トラブルが出て出費がかさんでしまい、維持していくことが困難になってしまうことも考えられる。これはすべてのハチマル車に言えることだ。

 そして、2by2であることは大きなメリットがある。スタイルでは2シーターに劣るかもしれないが、使い勝手の差は圧倒的だ。グランドツーリングカーとして設計されただけあり、後席は大人も座れるスペースを確保。これなら、子ども2人の4人家族でもスポーツカーに乗れる。家族でミーティングやイベントに参加するなんて、ステキじゃないですか! 

 ハチマル車オーナーの夢とあこがれを手にできる2by2。しかもこれほどコンディションのいい個体を見逃す手はない。

【画像24枚】スタイルでは2シーター車に劣るといわれがちな2by2だが、利便性は圧倒的!ハチマル車オーナーの夢とあこがれだって手にできる


>>直列6気筒DOHCターボのRB20DET型は前期の途中、85年に追加。この個体はアイドリングが安定し、状態の良さを感じさせてくれた。ターボは軽量で耐熱性に優れたファインセラミック製のタービンを採用し、アクセルレスポンスが向上。インタークーラーはエンジン上部に設置する。ラジエーターはかなりの傾斜角が付けられて設置される。一方、3LはVG型のSOHCターボとDOHC・NAを設定。


>>後席は5対5の分割可倒で、ラゲッジのスペースアップが可能。「Zバン」と揶揄されることもあるが、実用性は雲泥の差。


>>2名乗車の後席。座面を凹ませることで座りを良くしている。2シーターでは手荷物を置くスペースでさえも困るので、「後席がある」ことのメリットは大きい。2名乗車時は手荷物スペースとして重宝するだろう。さらに、Z31ならばそれ以前のZよりも2by2のスタイルに違和感がない。


ユーティリタス

DR30スカイラインやランクル60でおなじみのユーティリタス。この2車種が得意なことはもちろんだが、
その他の車種でも代表の池谷さんが「これはイイ!」と認めた個体も販売。





1987年式 フェアレディZ 2by2 200ZR-Ⅱ(PGZ31)

●全長×全幅×全高(mm) 4605×1690×1310
●ホイールベース(mm) 2520
●トレッド前/後(mm) 1415/1435
●車両重量(kg) 1400
●エンジン型式 RB20DET型
●エンジン種類 直列6気筒DOHCターボ
●総排気量(cc) 1998
●ボア×ストローク(mm) 78.0×69.7
●圧縮比 8.5:1
●最高出力(ps/rpm) 180/6400
●最大トルク(kg-m/rpm) 23.0/3600
●変速比 1速3.321/2速1.902
3速1.308/4速1.000
5速0.838/後退3.382
●最終減速比 4.375
●ステアリング ラック&ピニオン
●サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
●ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
●タイヤ 215/60R15(前後とも)
●発売当時価格 299.2万円



【1】【2】から続く


初出:ハチマルヒーロー 2016年11月号 Vol.38
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1987年式 フェアレディZ 2by2 200ZR-Ⅱ(全3記事)

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text:Rino Creative/リノクリエイティブ photo:Akio Hirano/平野 陽

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