火災からの復興が進む街、新潟県糸魚川市で開催されたイベントを振り返る|2018交通安全フェア 第27回 日本海クラシックカーレビュー

今回の特別展示は第3回日本グランプリで優勝した砂子義一さんの乗ったプリンスR380の11号車を筆頭に、S54スカイライン、R34GT-Rを展示。砂子塾長によるトークショーも開催された

       
例年、新潟県糸魚川市で行われている日本海クラシックカーレビュー(CCR)が、今年も9月2日に開催された。展示車両200台のほか、特別展示車両や警察車両、ボンネットバスなども集まり、メイン会場となったフォッサマグナミュージアムには、およそ3万4000人の来場者が訪れた。

【2018イベント振り返り 2018交通安全フェア 第27回 日本海クラシックカーレビュー】



前回は一昨年に発生した大火の爪痕が色濃く残っていたが、2018年の市内パレードは、復興の進む町並の中で行われた。この市内パレードを始めとした、旧車展示以外のイベントが充実しているのも日本海クラシックカーレビューの特徴だ。

午前中には40台のクラシックカーによるCCRジョイフルラリーが実施され、じゃんけんやカー検定などの関門を乗り越えつつ、正確な時間でゴールできるかどうかを競い合った。とくに検定問題はラリーの成績に加味されるため、クルマの知識も重要になる。

午後の市内パレードでは、およそ100台のクラシックカーが交通安全をアピールしながら糸魚川の市内をパレード。被災を免れた家屋、商店街の特徴であった雁木造りを維持しつつ建て直された家屋、そして未だ建築中家屋の間をパレードする旧車を、多くの市民が出迎えており、糸魚川の町の元気さが伝わる一幕となった。

1日の最後には、コンクール・デレガンスの大賞、および各賞が発表された。輸入車、国産、軽自動車などの部門に加え、糸魚川郵便局長賞などのアワードが用意され、20台以上のクルマとそのオーナーが受賞した。

参加者も毎年このイベントを楽しみにしているという人も多く、終了前にも早速来年の話題が出るほどだった。

【画像23枚】大火からの復興が進む市内では旧車パレードが行われた


>>交通安全パレードはクルマだけでなく、地元の子供たちや警察のマーチングバンドも参加し、交通安全をアピール。会場では交通遺児のための募金も行っており、それを勧める子どもたちが元気な声を響かせていた。


>>日本自動車博物館とデンカ鉱山の協力により、2台のボンネットバスの試乗体験も行われた。市内パレードにも同行していた。


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