ソフトトップの260Zも! フェアレディZが1000台以上集結。 第31回Zカーコンペティション【1】

北米日産所有のZ31 NEWMAN/SHARP 300ZX TURBOのオリジナル車。ドライバーはポール・ニューマンさん。SCCA GT1優勝車

       
毎年、全米では多くのZカー(フェアレディZ)のイベントやカーショーが行われているが、その中でもZCCA(Zカー・クラブ・アソシエーション)が主催する「Zカー・コンベンション」、通称「Zコン」は、毎年、北米とカナダの都市を順番に巡り、各地で開催され、最大級のZファンの祭典となっている。

【Zの名を残す者 第31回Zカーコンペティション 2018 vol.1】

2018年のZコン会場となったのは、東海岸のジョージア州アトランタ。ジョージアでは、もともと東海岸最大級の「Zナショナルズ」というカーショーが開催されており、今回はこのZナショナルズとZコンを合同開催。その結果、これまでにない最大規模のZコンとなったのだ。

【画像55枚】カルフォルニア州のショップ、ピエーレで仕上げた260Zのオープンカーなど。毎年北米とカナダの都市で開催されるZカー・コンペエティション。この年は過去最大級の規模に!

総参加台数は、1000台以上で、もはやカウント不可能なほど。そして最大規模のZコンにふさわしく、特別ゲストも豪華な顔ぶれとなったことに触れないわけにいかないだろう。

まず、日本からはデザイナーの松尾良彦さん、そしてZに数々の勝利をもたらせたBREレーシングチームの総監督であるピート・ブロックさんと、SCCAで数々のトロフィーを獲得したエースドライバーのジョン・モートンさんが顔を合わせたのだ。この3名が揃ったのは、サンディエゴのZコン以来となるので5年ぶりのこと。

また、日本からはZプロジェクト・トーキョーのメンバー11名とその他数名の参加者があり、Zコンをさらに盛り上げた。

Zコンの特徴は、5日間という日程の中で、さまざまなコンテンツが用意される点。今回もカーショーや、トラック(サーキット)走行会やドライブラリーなど、参加者が楽しめるアトラクションが目白押し。さらに、市内観光やパーティーなども用意され、Zをとことん楽しみながら、Zを愛する参加者と深くつながりを持てるようになっている。Z愛の深さとクルマ文化の多様性を感じさせるイベントだ。


>>フルオリジナルの71年式240Z。人気のサンドブラウンカラーでオリジナルに忠実にレストアされていた。完成度が高く、松尾良彦さんもご納得の一台。

>>こちらもシボレーのV8エンジンを搭載し、超ワイドボディにカスタマイズされた240Z。オリジナルにこだわるZフリークもいれば、自由な発想でカスタムを楽しむオーナーもいる。これぞアメリカ。
>>ゲストの重鎮を招いのてトークショー。左から、初代米国日産社長の片山豊さんの秘書を務められたJonnieさん、松尾さん、ピート・ブロックさん、ジョン・モートンさん。総年齢はなんと300歳以上!

>>イベント開催地アトランタにある東海岸最大のZショップ。Z1社のオープンハウスを訪問。


初出:ノスタルジックヒーロー 2019年4月号 Vol.192
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


第31回Zカーコンペティション(全2記事)

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【2】へ続く

text&photo:Masahiro Hatanaka/ 畑中雅博 cooperation:DatsunFreeway Co. Ltd./ ダットサン フリーウェイ

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