ハコスカを所有したことで、旧車乗りの仲間と知り合えた。背伸びせず、どこまでも自由に自分の好きなスタイルを楽しむ|1972年式 日産 スカイライン HT 2000 GT-X【5】

オレンジのボディだったことをきっかけにセンスよくまとめられた1台

       
旧車との付き合い方にもいろいろなスタイルがあるもの。オリジナルにこだわるオーナーもいれば、トコトン速さを追求するひともいる。ここで紹介するオレンジのハコスカは、定番にとららわれず、アメリカンなムードを取り入れて自分流のスタイルを表現した。カスタム界の新進気鋭ショップ「ダディーモーターワークス」のアドバイスを受けながら、ハンドメイドで仕上げた意欲作だ。

【1972年式 日産 スカイライン HT 2000 GT-X Vol.5】

【4】から続く

 じつはこのハコスカを買った当初はパーコレーションがひどく、遠出をするのもためらうほどだったという。だが、エンジンを降ろした際にヒートプレートを追加。エキマニに耐熱バンテージを巻くなどして、そうした症状も多少は改善しているんだとか。

「ハコスカを所有したことで、ダディーモーターワークス代表の尾頭さんをはじめいろいろな旧車乗りの仲間と知りあえたことが大きいですね。一緒に旧車のイベントに行ったり、ツーリングに出かけたりして楽しんでいます」

 背伸びせず、どこまでも自由に自分の好きなスタイルを楽しむ。そうして仕上げられたハコスカは、圧倒的ともいえる存在感を手に入れた。今後のさらなる進化も楽しみだ。

>> 【画像30枚】ダディーオリジナルのビレッドタンクを使用するブレーキとクラッチのマスターシリンダータンクなど。ゴールドアルマイト処理されており、クールな仕上がりとなっている。このゴールドのアルマイトでさえもオレンジに見えてくる




>> フロントの車高調はメーカー不明。ブレーキは純正だが、オレンジに塗装してアピール度を高める。





>> リアの足まわりはAE86用のシルクロード製フルタップ式。リアフェンダーもRカット済みで、前後オーバーフェンダーを装備する。装着タイヤはPINSOで、フロントが195/50R15、リアが205/45R16の異サイズ履きだ。


SHOP INFO. / ダディーモーターワークス
カスタム好きが集う腕利きショップ

エンジンスワップを得意とするダディーモーターワークス。メーカーを問わず、さまざまなクルマに多彩なエンジンを載せ換えており、これまで手掛けたスワップチューンドは100種類以上に及ぶ。高い技術力で、オーナーの理想を具現化してくれるプロショップだ。

〒470-1101 愛知県豊明市沓掛町神明13
TEL0562-85-9911 http://daddymotorworks.com/


お客さんを集めてBBQ大会を開催するなど、アットホーム な雰囲気。尾頭邦宏代表は気さくな人柄なので訪れやすいはず。

1972年式 日産 スカイライン HT 2000 GT-X(KGC10)

SPECIFICATIONS 諸元
■エクステリア:ボディレストア、オールペイント(オレンジ)、メッキ部分ブラックアウト、エンジンルームワイヤータック&シェイプドベイ
■エンジン:L28型改、P90ヘッド+F54ブロック、エンジンマウントかさ上げ
■吸排気系:ソレックス44PHH、ステンレスタコ足、DADDY製マフラー
■点火系:永井電子機器製MDI、テイラー製プラグコード
■冷却系:アルミ製ラジエーター、ワンオフサブタンク
■燃料系:ニスモ製電磁ポンプ(2基)
■サスペンション:(F)車高調 (R)シルクロード製フルタップショック(AE86用)
■タイヤ:Pinso(F)195/50R15 (R)205/50R16
■ホイール:RSワタナベ(F)15×9.0J (R)16×9.5J
■インテリア:レカロ製SRセミバケットシート


初出:ノスタルジックスピード vol.022 2019年11月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1972年式 日産 スカイライン HT 2000 GT-X(全5記事)

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text : DAISUKE ISHIKAWA/石川大輔 photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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