L型6気筒エンジン用、レース現役時代のオプションクランク。一番見分けやすいポイント【11-1】日産L型6気筒エンジン用 通称「オプションクランク」とは!?

Nosweb 編集部 2023/05/07

写真の上がレース用オプションクランクで、下がL28型用のノーマル

　　　　　　　

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数ある館長の秘蔵品の中から、今回は日産の「オプションクランク」を紹介する。今では鍛造フルカウタークランクが手に入るご時世だが、当時のレース用スペシャルの実力は!?

【 日産L型6気筒エンジン用　通称「オプションクランク」とは!?　珍車秘宝館　第11回　Vol.1】

　クランクシャフトはエンジンの核となる重要部品。ガソリンと空気の混合気が爆発し、ピストンが上下運動する。それを回転運動に変え、タイヤを駆動するためのパワーを生み出す中心的な役割を担うのがクランクシャフトだ。
「今でこそ鍛造フルカウンタークランクがチューニングパーツとして購入できますが、日産がL型エンジンをレースで使っていた当時は、レース用オプションクランクを使っていたんです」と、館長が大事そうに取り出して見せてくれたのが、日産のL型6気筒エンジン用レースオプションクランクだ。

「レース用オプションクランクは、ノーマルとは全然違います。一番見分けやすいのが、フライホイールの取り付けボルトの穴の数です。ノーマルのL型6気筒用は6穴ですが、オプションは8穴です。それだけしっかりフライホイールが装着できるようになっています。それと、見た目だとウエイト部分が削られているのが特徴的です」と館長。確かに、ノーマルと見比べると、ウエイト部分の形状がいびつに削られているのが分かる。

>> 【画像14枚】写真上がオプションで、下がノーマル。ブランクボルトのサイズ、オイル潤滑の穴も拡大されているオプションなど




【クランクピンの幅が狭い！】

クランクピンの幅を計測したところ、L28型用ノーマルクランクは27mm。
オプションクランクは24mmで、3mm狭くなっている。



【2】に続く

初出：ノスタルジックヒーロー 2018年6月号 vol.187（記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです）

日産L型6気筒エンジン用　通称「オプションクランク」とは!?（全2記事）

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photo & text : 珍車秘宝館 館長

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