声優・鶴岡聡さん、「頭文字D」劇中で秋山が乗るレビンを再現する【1】進化する「頭文字D」レプリカ

エンジン、内装はすべて外されているので移動は人力だ。

       
声優・鶴岡聡さん秋山渉レビン製作 リアル拓海 ── 声優・三木眞一郎の乗る、こだわりのAE86に学ぶ

頭文字Dレプリカの新たな可能性を探るべくスタートした、秋山渉レビン製作プロジェクト。頭文字D仕様=AE86トレノ、という定説への挑戦だ。オーナーは現役の声優・鶴岡聡さん。師弟の関係にある先輩・三木眞一郎さんのマシンメイクをひもときながら、自身のレビンへと思いをはせる。

【 進化する「頭文字D」レプリカ Vol.1】

 コミック全48巻に映像作品を含めた累計は5000万部に迫り、連載が終了して3年がたとうとしている現在でも、新作映画が公開されメディアにニュースが絶えない「頭文字D」。

 自動車バトルを物語の核とした作品として、ここまでのメガヒットは誰が予想しただろうか。その人気は日本だけにとどまらず海外へも波及。世界のファンにとってのあこがれは頭文字D仕様のAE86に乗ることであり、良質な個体が手に入りにくい現状がさらにそのハードルを上げ続けている。

 その世界観にほれこんでいるのは一般のユーザーだけではない。この企画で紹介しているプロの声優・鶴岡聡さんもそのひとり。熱烈なトヨタファンという下地があったところに、声優界の先輩・三木眞一郎さんに触発され、頭文字Dレプリカ仕様の製作に着手した。しかし鶴岡さんはこれまでの定番、とうふ屋仕様の「パンダトレノ」はあえてチョイスしなかった。主人公・藤原拓海のライバルであり、ときに走り屋としての先輩の顔も見せる秋山渉。その秋山が乗るレビンを、AE86マイスター・カーランドの手により忠実に再現する、というこれまでにない新しいプロジェクトを動かした。

 ベース車両の選定では、これまで数万台を目利きしてきたカーランドの得知代表をして「これは売らずに持っておきたい」とコレクター心を揺さぶられるほど極上の個体を入手。純正コンポすら残るフルノーマル。それは新車時の塗装のツヤがまだ残っているほどの状態で、屋根付きガレージ保管を物語る箱入り娘。さらに秋山仕様の特徴でもあるスーパーチャージャーのエンジンも、良質のAE101用エンジンをゲットすることができ、ストリートデビューまでの行程はよどみなく進んでいる。


>> 【画像24枚】三木号のレブは8600rpm、街中での扱いやすさを考えた185ps仕様。鶴岡さんは元気のいいブリッピング音にいたく感動していた



>> エンジン、内装はすべて外されているので移動は人力だ。




>> プロの得知代表をもほれさせてしまう極上ボディ。





>> ソリッドルーフ(サンルーフ無)のパネルも用意された。


PROFILE


【鶴岡 聡】
8月19日生まれ。「逆襲のシャア」池田秀一さんにあこがれ声優をめざす。トヨタファンの願いかなって秋山渉仕様のレビン製作中。WOW WOW「ナイトシフト2 真夜中の救命医」のケニー・フォーネット役で出演中。




【2】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2016年 5月号 vol.35
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

進化する「頭文字D」レプリカ(全4記事)

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text : KIYOSHI HATAZAWA/畑澤清志 photo : MINAI HIROTAKA/南井浩孝

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