55年に登場した初代から5代目にあたるMS105クラウンにM型ターボを総移植 トヨタMS105クラウン・ターボ 1

トヨタが誇るクラウンは、旧車の中でも根強い人気を誇る1台。高級車=4ドアセダンのイメージが強いが、3代目からは2ドアハードトップやピックアップトラック、ワゴンなどをラインナップし、純正志向はもとより、カスタム志向のオーナーからも支持を集めている。ここで紹介する5代目MS105は、純正風の外観に、M型ターボを搭載した大人のカスタム・クラウンなのだ。

80年代に生まれた「いつかはクラウン」というキャッチコピーが有名だが、「高級車=クラウン」というイメージは、55年に誕生した初代から受け継がれている。

そんなトヨタの最高級モデルであるクラウンに、68年に登場した3代目のS50系からは、スポーティーさを強調した2ドアハードトップが追加され、83年まで発売された6代目のS110系までラインナップされていた。

 今回紹介するMS105は、74年にデビューした5代目のクラウン。
「美しい日本のクラウン」というキャッチコピーで、直線を貴重とした重厚感のあるスタイリングが特徴的だ。


クラウンマークが装着されたグリルは、タテのフィンをボディ同色に塗装しているのがポイントで、助手席側には、「TURBO」エンブレムを追加。また、ヘッドライトにはHIDバルブを装着し、明るさをアップ。


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15インチのフォーカスESPRTを再生し、スポーク側面をブルーに塗装。センターは純正流用、バルブキャップにも王冠をあしらう。


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MS105純正の「EFI」の右側にはMS110用の「TURBO」(フロント用)エンブレムを追加している。



大型オペラウインドーが2ドアハードトップの特徴。メッキモールは、中期までは横ラインだが、後期は縦ラインに変更された。


掲載:ノスタルジックヒーロー 2011年 04月号 vol.144(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Isao Yatsui/谷井 功

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