小学生の頃、父親が購入を検討していたクルマを手に【3】1987年式 トヨタ クラウン 4ドア ハードトップ 2000 ロイヤルサルーン スーパーチャージャー

世界の最高峰を目指し、国産車初のS/C仕様も登場したS120

       
【1987年式 トヨタ クラウン 4ドア ハードトップ 2000 ロイヤルサルーン スーパーチャージャー Vol.3】

【2】から続く

 オーナーは、この個体を半年ほど前に入手。自身が小学生の頃、父親が購入を検討していたが、高価なために見送ったという思い出のクルマだ。オーナーは免許取得後、MT車に乗りたいということでハチロクなどに乗っていた。しかし30代になって「そろそろAT車もいいかな」と考えるようになり、思い入れのあるクラウンを探し始める。希望の個体に長らく出合えなかったが、昨年インターネットで発見。それはワンオーナー・フルノーマル、整備記録簿付きというもので、オーナーは迷わず決断。ただし、前オーナーが「乗りっぱなし」だったと想像できる状態で、極上ではなかったそうだ。そこでオーナーは休日を利用して修理し、約3カ月かけて現在の状態にまで仕上げたという。始まったばかりのクラウンとのカーライフは、今後さらに熱を帯びていくことだろう。

>> 【画像16枚】スーパーチャージャー車が標準装備する14インチアルミホイール。タイヤは185SR14が標準で、Sタイプパッケージ装着車は195/70R14になる。トランクエンドの左にグレードバッチが装着されるボディなど



>> 国産車初のスーパーチャージャー仕様となった1G-GZEU型は、2Lながら3Lに引けを取らない静かでトルクフルな走りを実現する。



OWNER’S VOICE/手間をかけた分、思い入れが強いクラウン


「昨年のハチマルミーティングの3日前にフューエルポンプが故障し、なんとか中古品を見つけて前日夜に修理しました」と、苦労話を語るオーナー。現在は30年近く前の個体とは思えない状態にまで手直しされているが、「ここまで仕上げるのに手間がかかりました。ただ、その分思い入れは強いですね」と、満足げな表情を見せる。
 そして、安心して乗れるようになったので、これからはいろいろと足を伸ばしてみたいそうだ。


1987年式 トヨタ クラウン 4ドア ハードトップ 2000 ロイヤルサルーン スーパーチャージャー(GS121)


Specification 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4690×1695×1410
ホイールベース(mm)  2720
トレッド前/後(mm) 1440 / 1435
車両重量(kg)  1500
エンジン型式  1G-GZEU型
エンジン種類 直列6気筒DOHCスーパーチャージャー
総排気量(cc) 1988
ボア×ストローク(mm) 75.0×75.0
圧縮比 8.0:1
最高出力(ps / rpm) 160 / 6000
最大トルク(kg-m / rpm) 21.0 / 4000
変速比 1速 2.804 / 2速 1.531 / 3速 1.000 /
4速 0.705 / 後退 2.393
最終減速比 4.556
ステアリング ボールナット
サスペンション前/後 ダブルウイッシュボーン / セミトレーリングアーム
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 185SR14(前後とも)
発売当時価格 337.8万円


初出:ハチマルヒーロー 2016年 5月号 vol.35
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1987年式 トヨタ クラウン 4ドア ハードトップ 2000 ロイヤルサルーン スーパーチャージャー(全3記事)

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【1】【2】から続く

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : SATOSHI KAMIMURA/神村 聖

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