メーターの隅にスーパーチャージャーのインジケーターも! 国産車初のS/C仕様登場の120系【1】1987年式 トヨタ クラウン 4ドア ハードトップ 2000 ロイヤルサルーン スーパーチャージャー

後期では2L系もフォグランプ内蔵グリルを採用。取材車両はSタイプパッケージ装着車なので、フロントスポイラーも装備

       
【1987年式 トヨタ クラウン 4ドア ハードトップ 2000 ロイヤルサルーン スーパーチャージャー Vol.1】

「世界最高級のプレステージサルーン」をテーマに開発された7代目クラウン。歴代モデルが持つ最高級車としての品格や伝統を尊重しつつ、モダンなスタイリングに進化したボディは、4ドアハードトップ/セダン、ワゴンという3タイプを用意。先代まで設定されていた2ドアハードトップは、そのポジションをソアラに託す形で消滅した。また、主力となる4ドアハードトップは、Cピラーを別素材でカバーした「クリスタルピラー」を採用したことが大きな特徴となっている。

 デビュー当初のエンジンは、先代でツインカム化やターボ仕様が登場したこともあり、大きなアップデートはなし。しかし、2.8L直列6気筒の5M-G型は、1984年の改良で排気量を3Lに拡大した6M-G型にスイッチ。さらに1985年のマイナーチェンジでは、SOHCターボのM-TEU型に代え、国産初のスーパーチャージャー仕様となる1G-GZEU型が搭載された。こうして、V6エンジンで新しさを打ち出してきたセド・グロに対し、クラウンは3L DOHCと2Lスーパーチャージャーで反撃に出たのである。

>> 【画像16枚】スピードメーター右横にスーパーチャージャーのインジケーターが備わるオプション設定されていたエレクトロニックディスプレイメーターなど




>> S120系のアイコンが、リアクオーターに配したクリスタルピラー。リアガラスとサイドウインドーの一体感を演出する。




>> 「センターレリーフライン」と呼ばれるサイドモール上部の凹凸により、メリハリのあるサイドビューを演出。後期ではコンビランプのブレーキ部とウインカー部が上下入れ替わった。

1987年式 トヨタ クラウン 4ドア ハードトップ 2000 ロイヤルサルーン スーパーチャージャ(GS121)

Specification 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4690×1695×1410
ホイールベース(mm)  2720
トレッド前/後(mm) 1440 / 1435
車両重量(kg)  1500
エンジン型式  1G-GZEU型
エンジン種類 直列6気筒DOHCスーパーチャージャー
総排気量(cc) 1988
ボア×ストローク(mm) 75.0×75.0
圧縮比 8.0:1
最高出力(ps / rpm) 160 / 6000
最大トルク(kg-m / rpm) 21.0 / 4000
変速比 1速 2.804 / 2速 1.531 / 3速 1.000 /
4速 0.705 / 後退 2.393
最終減速比 4.556
ステアリング ボールナット
サスペンション前/後 ダブルウイッシュボーン / セミトレーリングアーム
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 185SR14(前後とも)
発売当時価格 337.8万円

【2】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2016年 5月号 vol.35
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1987年式 トヨタ クラウン 4ドア ハードトップ 2000 ロイヤルサルーン スーパーチャージャー(全3記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : SATOSHI KAMIMURA/神村 聖

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