パーツ交換している部分はほぼ純正を使えた日産 フェアレディ 240ZG【11-2】ニッポン名車物語 復活編

Nosweb 編集部 2023/04/26

ボディ外板はオリジナルのままで、表面をガラスコーティングして再生させている

　　　　　　　

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2015年9月の鬼怒川氾らんによる水害に被災した前・後期型、2台のトヨタ2000GTとS30フェアレディ240Z。これらの再生を行ってきたビンテージカーヨシノでは、すでに後期型トヨタ2000GTは仕上げて納車済み。そして次にフェアレディ240Zの再生が完了した。今回はその最終段階の作業内容と仕上がり具合を報告する。

【ニッポン名車物語 復活編　第十一話　Vol.2　S30 日産 フェアレディ 240ZG】

【1】から続く

　作業自体は通常のレストアとほぼ同じ内容となったフェアレディ240Z。

　水とオイルやフルードが混ざって金属の腐食につながることから、機関部は入念にチェックしたうえで、そのまま使える部分は洗浄したのち調整。そして消耗パーツは交換している。布製品関系はにおいの問題などもあり、ワンオフ製作あるいは徹底した洗浄を施して再生させた。ボディの腐食は板金塗装して完全に再生させている。注目は現時点でも純正部品の供給があるものもあり、パーツ交換している部分はほぼ純正を使っている。それらは、ベアリングやブッシュ類が主なところだが、ブレーキなどはアッシー交換が可能だったという。トヨタ2000GTとは事情は異なっており、日産車の利点といえる。

>> 【画像16枚】元々装着されていた機械式から、電磁式に交換された燃料ポンプなど。取り付け位置をデフのそばに移設したため、取り付けステーをワンオフ製作している




>> シフトブーツは縫製し直されて美しいものとなっている。フロアカーペットはすべてワンオフ製作されて交換されている。ハンドルもオリジナルを保つ。





>> シートは新品の生地に張り替え。ドア内張りはオリジナルを洗浄して表面仕上げをしている。なお、シート、ドアとも内部のアンコはオリジナル成形したものを使用。





>> エンジンは、オーナーの希望によりソレックスの3連となった。点火系も永井電子のMDIにするなど、グレードアップされている。



初出：ノスタルジックヒーロー 2018年2月号 Vol.185
（記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです）

1973年式 日産 フェアレディ 240ZG

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【3】へ続く

photo : VINTAGE CAR YOSHINO/ビンテージカーヨシノ　text : NOSTALGIC HERO/編集部

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