減衰力調整を30段にアップグレードしたストリートでの乗り心地を重視した逸品|スターロード フルタップ車高調キット 30段調整式 ピロアッパーマウント付き

「今までできなかったことが、今回の新作でようやくカタチにできました。これまでの車高調より格段にクオリティーが高いです」と井上代表。ハコスカ/ケンメリ用は、前後とも同じメーカーでダンパーとスプリングを統一できるため、乗り心地、走りもよくなっているそうだ

       
自分好みのクルマに仕上げる際のポイントは足元の強化、つまりタイヤ&ホイールとショックの交換くらいは済ませて、見た目と乗り心地のアップグレードをしたいもの。
そんなユーザー目線のリクエストに応えるべくリリースされているのが、「スターロード」から新作のフルタップ車高調だ。

【スターロード フルタップ車高調キット 30段調整式 ピロアッパーマウント付】

 東京・スターロードが発売しているハコスカ/ケンメリ/S30フェアレディZ用の車高調が、フルモデルチェンジ。製造元を大手メーカーに変更したことで、見た目はもちろん、クオリティーと機能面も大幅にアップしている。

 まず見た目だが、従来はブラックをベースにアッパーマウント、ロワシート、ロックリングなどが赤のアルマイト加工になる王道のカラーリングだったが、ニューモデルは赤の部分をオレンジに変更。精かんさはそのままに、ひと目で「スターロードの車高調だ!」と分かる工夫がなされている。
 そして肝心カナメの機能だが、分かりやすい点から挙げると、減衰力を調整するダイヤルが16段から30段と、ほぼ倍に増えた。これにより、従来品よりも調整幅が広がり、硬さ、軟らかさの変化が分かりやすく、好みに合わせた減衰力にセッティングしやすくなっている。

 井上正嗣代表によると、
「これまでの車高調より、さらに車高を下げることができ、しかも、ストローク量をかせいでスムーズに動く設計です。バネレートの設定は以前と同じですが、これまでより数段ハイレベルな加工ができるメーカーに製造元を代えた効果で、しなやかになりました。それと、ハコスカ/ケンメリ用のリアコイルも新たに開発しました。これで前後同じメーカーのダンパーとスプリングで揃えられるので、バランスがとれてリアが暴れることもなくなります。ストリートからサーキットまで、理想の走りが体感できます」と、新作のポイントを解説。
 さらに、国産シールドベアリングの採用や劣化しやすいシャフトカバー(ジャバラ)の材質やデザイン変更を行い、ハコスカ/ケンメリ用リアショックの取り付け部分にはウレタンブッシュを採用するなど、各部をアップグレードしている。

>>【画像19枚】ハコスカ/ケンメリ用車高調キットなど




ハイクオリティーなハコスカ用車高調。バネのプロフィールは内径φ62mm、自由長200mm、バネレート8kg/mmを採用。ストラットの車高調整幅は100mm以上のフルタップ全長調整式だ。





ハコスカ/ケンメリ用倒立式リアショックは、オイルとガスによる単筒式。従来品より、さらに全長が短くなっていて、車高を下げてもショックが底付きしなくなっている。





オレンジのアルマイト加工が施されたキャンバー調整式アッパーマウント。減衰力調整のツマミはここにあり、ツマミの高さも低く変更している。





リアショックの上部取り付け部には、新たにウレタンブッシュを採用することで、リアの安定感をアップ。




初出:ノスタルジックヒーロー 2017年10月号 vol.183
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

スターロード フルタップ車高調キット 30段調整式 ピロアッパーマウント付き(全1記事)

関連記事:甘美なる510マニアの世界

関連記事: 旧車にふさわしい、 スグレモノカーパーツ

関連記事: パーツ紹介

text:AKIO SATO/佐藤昭夫 photo:RYOTA SATO/佐藤亮太

RECOMMENDED

RELATED

RANKING