ミニカーショップ店長のこだわり趣味生活【1】240Zとの出合い| 1973年式 ダットサン 240Z

オーナーとダットサン240Z

       
クルマを趣味で楽しんでいる人も、ふだんは別の生活の顔を持っているはず。そうであれば、ふだんの様子もちょっとのぞいてみたいと思うのが人の常。今回ご登場いただくのは、ミニカーショップ店長の仕事を持つダットサン240Zのオーナーで、エンジンの整備からパーツ取り付けまで、すべて自分でこなすという旧車愛好家だ。

【1973年式 ダットサン 240Z Vol.1】

 人が生きていくための原動力として、趣味は欠かせないものの一つだ。仕事と趣味が一緒という人もいると思うが、仕事と趣味が別ものであれば、それぞれの話が聞きたくなる。ミニカーショップに務めるオーナーは、1973年式ダットサン240Zを所有して14年以上になるという旧車愛好家。整備なども自分でこなすそうで、愛車との時間を存分に楽しんでいる。まずは240Zとの出合いをたずねてみた。

「ネットオークションで見つけました。もともとZのスタイルが好きだったこともありますが、写真を見て一目ぼれでした。現車確認に行くとフルオリジナルで、サビもなく良好な状態。カリフォルニアから輸入されたもので、日本未登録の個体でした」

>> 【画像30枚】エンジンルーム内で一番目を引いた、チャンピオンレーシング製アルミ3層ラジエーターなど。引き出しの大型電動ファンを2個装着。ファンの制御は、BILLIONの電動ファンコントローラーで行っている




クーラーがなく、乗り心地が悪いということで「奥さんは240Zに乗ってくれません」と苦笑するオーナー。音や振動こそ、男のロマンだ。







ふだんのメンテナンスは、ガレージでできるものであれば、ほとんど自分で行っている。ソレックスキャブの調整も手慣れたものだ。





自宅のガレージにはダットサン240Zとともに、トヨタ・ハイエース・ファーストカスタム・トワイライトという名のキャンピングカーが収まっている。買い物など家族で行動する時はハイエースを使っているそうで、240Zはあくまでもオーナーの趣味のクルマということになる。

1973年式1973年式 ダットサン 240Z(HLS30)

SPECIFICATION 諸元
■エクステリア:リスタード製フロントカーボンスポイラー、カーボンオーバーフェンダー
■エンジン:L24型、ソレックスφ40mmキャブレター、ガレージキャリーバック製パワーポンプジェット
■点火系:マロリー製Hyfire 6A CDI、マロリー製ユニライト・ディストリビューター、カメアリ製80A ICオルタネーター
■冷却系:チャンピオンレーシング製アルミ3層ラジエーター、ツイン電動ファン、BILLION製電動ファンコントローラー制御
■駆動系:R32タイプM用5速トランスミッション
■排気系: C10240Z用φ45mmステンレス・タコ足、φ80mmストレート・ステンレス・マフラー
■サスペンション:ダウンサス、KYB製ショートショックアブソーバー
■ブレーキ:(F)MK63 4ポットキャリパー
■タイヤ:(F)TOYOプロクセスT1R 195/55R15、(R)TOYOプロクセスT1R 225/50R15
■ホイール:(F)WORKエクイップⅢ 15×8J -22、(R)WORKエクイップⅢ 15×9.5J -22

【3】に続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2017年10月号 vol.183
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1973年式 ダットサン 240Z(全3記事)

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photo : RYOTA-RAW SHIMIZU/清水良太郎

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