生誕50周年を迎えたGT-R&Z 「ハコスカ」「Z」「ケンメリ」が富士で揃い踏みR382、スカイラインシルエット、4ドアGT-R……パドックに集まったクルマたち【プレイバック ニスモフェスティバル2019 後編】

1979年から始まるスーパーシルエットレースで中心的存在になったのは日産勢。長谷見昌弘が乗った1982年スカイラインシルエット

       

【プレイバック ニスモフェスティバル2019 後編】

2020、2021年とコロナ禍によって中止になったニスモフェスティバルが、2022年12月8日、3年ぶりに開催されることが発表された。
前回の開催となる2019年のニスモフェスティバルの様子を振り返っていこう。

【前編はこちら】 生誕50周年を迎えたGT-R&Z 「ハコスカ」「Z」「ケンメリ」が富士で揃い踏み ニスモフェスティバル2019 前編


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ニスモフェスティバル2019で、来場者の目を楽しませたのは、サーキットを走ったクルマだけではない。
パドックには新旧のレーシングカー、そしてレースで活躍を見せた市販車たちが展示され、日産とニスモの歴史を印象づけていた。


第2回日本グランプリ クラス優勝マシンを復元したS41グロリア

2019年のテーマカーとして、日産名車再生クラブが再生したS41グロリア。ゼッケン39は1964年の第2回日本グランプリT-Ⅵクラスで優勝した大石秀夫車を復元したモデルだ。「55年前はこんな車両でレースを……」と感慨深げだったのはドライバーの和田孝夫さん。同じく64年仕様のスカイラインGTと走ることになった(前編を参照)が、両車それなりに走らせるとグロリアではまったくスカイラインGTに付いていけなかったとか。





超レアな第2世代GT-R R33スカイライン 4ドアGT-R by AUTECH

歴代スカイラインの展示車の中にはこんな1台も。R33スカイラインだが正規カタログにはなかった4ドアGT-R。オーテックが手掛けたモデルだ。前モデルのR32でもオーテックは4ドアGT-Rを製作。R32オーテックは専用チューニングを施したNA仕様のRB26DE型を積んだが、このR33オーテックでは2ドアHTと同じくツインターボ仕様のRB26DETT型を搭載。車体細部にも手が加えられ、よくできた4ドアGT-Rとして専門家の評価を集めていた。



レースの日産を証明し続けた歴代レーシングマシン

1969年日本グランプリ優勝のR382黒沢元治車も展示されていた。R380、R381の姿はなくなぜこのR382だけが、と思ったのだが、考えてもみれば2019年は50周年の節目。50年前にDOHC6ℓV12のエンジンを開発した技術は相当なもの。R382も時代を感じさせない端正なフォルム。50年は長いが「あっという間」という言い方もできてしまう。



1979年から始まるスーパーシルエットレースで中心的存在になったのは日産勢。長谷見昌弘が乗った1982年スカイラインシルエット



星野一義がドライブしたシルビア スーパーシルエット。



柳田春人が駆ったブルーバードシルエットで、日産ターボトリオが出揃った。火を噴く怪物ターボ、といったイメージでシルエットフォーミュラの人気は爆発的に広まった。



歴代スカイラインGTのトップパフォーマンスモデル

歴代スカイラインGTのトップパフォーマンスモデルを展示。ジャパン、DR30、7thスカイラインとGT-Rこそ無かったものの、ターボやDOHターボエンジンを搭載した懐かしい顔ぶれがズラリ。日本の自動車史でスカイラインが果たした役割の大きさが感じられる。



こちらも50周年の「Z」とその前身、フェアレディシリーズ

スカイラインと並ぶ日産スポーツカーの双璧、フェアレディのシリーズも展示されていた。「Z」以前のSR311ダットサン フェアレディ、初代S30フェアレディZの最高峰モデルZ432、そしてV6エンジンを積んだZ31が並ぶ。



>>>【画像25枚】まだまだ登場、見応え充分のニスモフェスティバル登場車両をチェック

photo & text:Akihiko Ouchi/大内明彦

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