旧車界のダイバーシティ!? オリジナル重視とは一味違う。L型チューンの最新トレンドから、最新スタイルのエアロまで|注目の旧車スタイル徹底紹介

       
旧車を楽しむスタイルは人それぞれ。ボディのフルレストアから補強にはじまり、エンジンのフルチューン、足回りには車高調にフルピロアーム、内装にはロールケージを組んでフルバケを装着などなど……。そんな全部載せ的な異次元のパーフェクトチューンドから、自分でコツコツ仕上げたプライベーター、見た目と中身のギャップを楽しむカスタム、大人なコンサバ系まで、今注目の旧車をピックアップ。気なる最新スタイルのディテールまでスポットを当てる!  


注目の旧車スタイル 徹底紹介!  
ハコスカ、S30Z、ダルマセリカ、SR311、KP62バン

>>【画像18枚】サーキットでのポテンシャルと仕上がりの美しさの両立を考えたハコスカなど



1972年式 日産 スカイラインHT 2000 GT-X (KGC10)
 数ある旧車のなかでも特別な存在感を放っているのがハコスカだ。武骨でありつつも味のあるスタイルにあこがれを抱く人は多い。チューニングの方向性もさまざまで、オーナーの個性が如実に表れるのもおもしろい。
 当初は、鈴鹿サーキットを走るために製作したというこのKGC10は、単に速さを求めるだけでなく、仕上げの美しさにもこだわった。なぜ、これほどまでのメイキングを求めたのか?





1971年式 日産 スカイライン HT 2000 GT (KGC10)
 ハコスカの王道で定番のGT‐R仕様。スタイリングのキーとなるオーバーフェンダーに関して、リアのみに装着するスタンダード派、レースで活躍したワークスGT‐Rと同じように前後4枚を装着するスタイルもある。さらに、オーバーフェンダー自体も、やや大きなセミワークもあれば、一段とレーシングなワークスもあり、その何れもがまぎれもなくGT‐R仕様だ。





1972年式 トヨタ セリカ 1600GT (TA22)
 レースシーンで輝いたセリカといえば?  この質問に対する答えは、そのままセリカの歴史をひも解いていく。ラリーフィールドにまで範囲を広げるならば、2代目以降のモデルが世界レベルの存在感で主役の座に躍り出るが、サーキットに焦点を絞るならば、おのずと初代モデルがクローズアップされる。サーキットで目覚ましい活躍を見せた初代TA20系は、その活躍期間は非常に短かったものの、1970年代前半、確実に後世へ語り継がれる「トヨタの走り」を見せつけたのだ。




1975年式 日産 フェアレディZ (S30) 
 世の中、「純正の美しさはそのままに、現代の道路事情にも対応した乗りやすさ重視の性能が欲しい」と願うオーナーは少なからずいる。それは決して「どっちつかず」のあいまいな感情などではなく、どちらの良さも諦めきれないがゆえの、純粋な欲求なのだ。





1968年式 ダットサン フェアレディ 2000 (SRL311)
 1961年の東京モーターショーでデビューを飾った310系ダットサン・フェアレディ。当時のトライアンフやMGなどの英国製ライトウエートスポーツを模範とし、ダットサン・トラックのシャシーをベースに開発されたオープンスポーツだ。
 前身モデルにあたるダットサン・フェアレデー1200の時代から、主な輸出先はアメリカだったため、現在でも日米両国に多くのファンが存在している。そのオーナー像は、数ある旧車の中でも特に年齢層が高めで、どちらかといえばオリジナル重視派が優勢、というのが日米に共通した印象だ。




1981年式 トヨタ スターレット DX バン  (KP62)
 ここで紹介する愛車スターレットDXバンは2代目の前期モデルにあたるKP62V。1981年式のためエンジンは先代のパブリカ時代と同じ旧型の3K型(1.2L)を搭載する。多くのクルマたちがFF化される中、頑固にFRの駆動方式を守っていたこともあり、当時の若い世代の走り好きに最も愛されたKP61スターレットの希少なバンモデルだ。


>>【画像18枚】ハコスカ、S30Z、ダルマセリカ、SR311、KP62バン……注目の旧車スタイル


初出:ノスタルジックスピード 2018年5月号 vol.016
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


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