「このボディカラーとフェンダーミラーは絶対条件でした」幼き日に乗ると誓ったマークⅡ|1983年式 トヨタ マークⅡ ハードトップ グランデ ツインカム24 Vol.2

大きなメータークラスターが特徴的なインパネ。ステアリングはO.B.A.のφ280㎜に交換され、当時の雰囲気満点。

       
1980年代から2000年代初頭まで日本のアッパーミドルサルーンはマークⅡ3兄弟中心に世界が回っていた。とくに3兄弟が揃った80年代はハイソカーブームを巻き起こすと同時に先頭に立って時代を動かした。
まさに80年代を象徴する一台となったマークⅡ3兄弟を3世代にわたって分析&紹介していこう。
※特集内では特定の車種・グレードを示す場合を除き、各世代を示す表記を一般的な通称となる61/71/61系またはシリーズとしています。

【1983年式 トヨタ マークⅡ ハードトップ グランデ ツインカム24 Vol.2】

【1】から続く

 オーナーは、まだ大学生。ただ、物心ついたときから自宅に取材車両と同色の61系マークⅡがあり、父親が小学校に迎えにきてくれる姿を今でも忘れていないという。しかし、思い出深いマークⅡも小学2年生のとき、不慮の事故で廃車に。その悔しさを忘れられず、免許を取得したら乗ると決心し、一昨年やっと手に入れた。ちなみに、オーナーがこの個体を入手してから1年強しかたっていないが、その間の走行距離はなんと4万㎞!  それもそのはず、各地のイベントへ行き、普段のアシとしても使っているのだから。ハチマル車と言えど過保護にせず、現代のクルマと同じように接する。こんな楽しみ方もアリだろう。



富士通テン・バイヨのオーディオ下に設置されているのがクルーズコンピューターの操作パネル。航続距離や到着予想時刻、消費燃料などを表示。





この個体には、グランデ系の前席にオプション設定されていたシートヒーターも装備。助手席のスイッチはドアアームレストに設置される。





エグゼクティブ・トーニングのボディカラーは、ハードトップのグランデ系のみのオプション。テールランプのデザインは、フロントマスク同様マイナーチェンジで変更された。



>>【画像15枚】燃料計は15L以下の燃料残量を1L単位で表示する拡大表示機構も付く後期からの装備であるエレクトロニック・ディスプレイなど

OWNER’S VOICE/フルオリジナルとフル注文装備が決め手に



「このボディカラーとフェンダーミラーは絶対条件でした」と話すオーナー。オリジナル状態で注文装備がすべて付いていたことが、この個体を選ぶ決め手になったそうだが、現在に至るまでにはさまざまな苦労があったという。とはいえ、今では純正の雰囲気を大事にしながら5速MT化やローダウンで、当時風のチューニングを満喫。なお、「旅先で故障しないように、予防整備に力を入れています」と、ハチマル車を楽しむ秘けつを話してくれた。


1983年式 トヨタ マークⅡ ハードトップ グランデ ツインカム24 (GX61)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(㎜). 4670×1690×1395
ホイールベース(㎜) 2645
トレッド前/後(㎜) 1390 / 1395
車両重量(㎏)  1275
エンジン型式 1G-GEU型
エンジン種類 直列6気筒DOHC
総排気量(cc) 1988
ボア×ストローク(㎜) 75.0×75.0
圧縮比 9.1:1
最高出力(ps / rpm) 160 / 6400
最大トルク(㎏-m / rpm) 18.5 / 5200
変速比 1速 2.450 / 2速 1.450 / 3速 1.000 / 4速 0.688 / 後退 2.222
最終減速比 4.100
ステアリング ボールナット
サスペンション前/後 ストラット / セミトレーリングアーム
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 185 / 70SR14(前後とも)
発売当時価格 245.7万円



初出:ハチマルヒーロー 2015年 05月号 vol.29(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1983年式 トヨタ マークⅡ ハードトップ グランデ ツインカム24(全2記事)

関連記事: 徹底解剖! マークⅡ3兄弟

関連記事: マークⅡ

関連記事:チェイサー

関連記事:クレスタ


関連記事:61系


【1】【2】から続く

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : KAZUHISA MASUDA/益田和久

RECOMMENDED

RELATED

RANKING