7年ぶりの3ナンバーモデルの復活!! グリルに輝く「3.0」のエンブレム|1989年式 トヨタ マークⅡ ハードトップ 3.0 グランデ G

マイナーチェンジではリアまわりもデザインを変更。メッキ部分が少なくなり、バックランプがコンビランプ中央に移動する。

       
1980年代から2000年代初頭まで日本のアッパーミドルサルーンはマークⅡ3兄弟中心に世界が回っていた。とくに3兄弟が揃った80年代はハイソカーブームを巻き起こすと同時に先頭に立って時代を動かした。
まさに80年代を象徴する一台となったマークⅡ3兄弟を3世代にわたって分析&紹介していこう。
※特集内では特定の車種・グレードを示す場合を除き、各世代を示す表記を一般的な通称となる61/71/81系またはシリーズとしています。

【1989年式 トヨタ マークⅡ ハードトップ 3.0 グランデ G Vol.2】

【1】から続く

 バブル絶頂を迎えた1989年8月、最上級モデルを投入。それが3.0グランデGで、7年ぶりの3ナンバーモデルの復活だ。全長は変わらないがサイドモールの拡幅で全幅が1710mmとなったボディ(後期はバンパーの大型化で全長も拡大)、グリルに輝く「3.0」のエンブレムなど5ナンバーとの違いは少ないが、存在感の大きさはそれ以上のものがある。ちなみに、今回紹介する3.0グランデGは前期型で、マイナーチェンジまでの1年間しか生産されなかった希少車だ。

>>【画像17枚】後期では、グリルからは排気量やグレードを表すエンブレムが廃止される。また前後バンパーが大型化するほか、フォグランプがプロジェクター式となる変更点など


 搭載するエンジンは、トヨタのツインカム技術の粋を結晶した7M‐GE型。プレミアムガソリン仕様とすることで、高圧縮比と吸気系圧損の低減化を実現したこのユニットは、最高出力200ps、最大トルク27.0kg‐mを達成。加えてフルバランスクランクシャフトの採用により、低騒音&低振動も徹底。パワーや静粛性、スムーズさなど、すべてにおいてトヨタの自然吸気エンジンの最高ランクを誇った。


【3】に続く


1989年式 トヨタ マークⅡ ハードトップ 3.0 グランデ G(MX83)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4690×1710×1375
ホイールベース(mm) 2680
トレッド(mm) 1455(前後とも)
車両重量(kg) 1520
エンジン型式 7M-GE型
エンジン種類 直列6気筒DOHC
総排気量(cc) 2954
ボア×ストローク(mm) 83.0×91.0
圧縮比 9.8:1
最高出力(ps / rpm) 200 / 5600
最大トルク(kg-m / rpm) 27.0 / 3600
変速比 1速 2.531 / 2速 1.531 / 3速 1.000 / 4速 0.705 / 後退 1.880
最終減速比 4.100
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット / ダブルウイッシュボーン
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 205 / 60R15(前後とも)
発売当時価格 301.8万円

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : AKIO HIRANO/平野 陽

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