オリジナルパーツが多数装着された歴史的価値の高い1台｜BOB SHARP RACING DATSUN 280Z　Vol.3

Nosweb 編集部 2022/04/25

リアウイングもボブ・シャープ・レーシングのオリジナル。

　　　　　　　

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【BOB SHARP RACING DATSUN 280Z　Vol.3】

【2】から続く

　この240Zの現在のオーナーは、アメリカの有名司会者であるアダム・カローラ氏だ。カローラ氏はボブ・シャープ・レーシングの熱心なコレクターとしても知られており、こちらの240Zもレーシングスーツやヘルメットなど当時物のお宝たちと同様に購入されたものだという。今回は特別に秘蔵コレクションの一部を撮影させてもらった。

　残念ながら資料らしい資料がないため、年式を含めて撮影車の詳細はほとんどわからない。だが、240ZのボディをベースにL28型エンジンが搭載されていることは確か。1975年のIMSA GTUを制したレーシングカーの雰囲気が忠実に再現されているので、おそらく実車が存在しなくなった1976年頃に作られたのではないかと考えられる。レストア前ということで、内装はダッシュパネルなど大半の部品が取り外された状態となっていたが、リアウイングやシフトノブなど、ボブ・シャープ・レーシングが当時開発して販売も行っていたオリジナルパーツが多数装着されており、歴史的価値は高い。

　ボブ・シャープ・レーシングの栄光を今に語り、往時をしのばせる貴重な一台といえるだろう。




>>【画像17枚】ボディは240Zだが、エンジンはL28型を搭載。ソレックスの3連キャブレターを装備したレプリカなど



レストアのため内装の一部は取り外された状態。デモンストレーション車両とはいえ、本格的なロールケージがしっかりと装備されている。





ステアリング前方にはオートメーター製のタコメーターとシフトインジケーターを装備。





シフトノブはボブ・シャープ・レーシングのオリジナル。


初出：ノスタルジックヒーロー 2016年12月号 vol.178（記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです）

BOB SHARP RACING DATSUN 280Z（全3記事）

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【1】【2】から続く

photo:AKIO HIRANO/平野 陽　text:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄

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