ハイパワー&ハイスペックを目指しライバル関係が激化【80年代編】|セドグロ vs クラウン宿命の好敵手  Vol.3

6代目 Y30セドリック と7代目 S120 クラウン

       
時代を超えてしのぎを削る宿命の好敵手

日本のモータリゼーションを牽引してきた
クラウンとセド・グロ両車の戦いは初代の誕生以来、
お互いを強く意識しながら世代と時代を超えて戦い続けて来た

【セドグロ vs クラウン宿命の好敵手  Vol.3】

【2】から続く

 80年代対決は1983年にデビューしたY30とS120系の第2章に続く。この世代でまずアドバンテージをとったのは日産で、Y30に新世代のV6エンジン、VG型を搭載。3LターボのVG30ET型はクラス最強の230psを発揮し、パワー面でライバルを圧倒した。トヨタは高性能エンジンの象徴としてツインカムを主軸に据え、日本初のスーパーチャージャーで武装するなどして対抗。また、電子制御やエレクトロニクスを駆使した新技術・装備が次々に登場したのがこの世代で、ここの戦いもヒートアップした。

 第3ラウンドは1987年デビューのY31とS130系。ここでは、徐々に両車のキャラクターに変化が表れる。Y31はグランツーリスモをイメージリーダーにしたスポーティーさ、クラウンはV8エンジン搭載によりプレステージ性をアピール。互いを意識しつつも違う個性を発揮してきた世代と言える。

▶▶▶【画像27枚】8代目クラウンS130系など



セドリック 6代目 Y30 1983年6月





セドリック 7代目 Y31 1987年6月






クラウン 7代目 S120 1983年8月





クラウン 8代目 S130 1987年9月



初出:ハチマルヒーロー 2014年 11月号 vol.27(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

セドグロ vs クラウン宿命の好敵手 (全3記事)

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【1】【2】から続く

text : HIDEAKI KATAOKA/片岡英明

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