維持費が意外に安くて気軽に乗れるのも魅力|1970年式 日産 ブルーバード SSS クーペ Vol.3

510は、2ドアクーペや4ドアセダンのほか、バンやワゴンなども設定された。なかでもSSSクーペは高い人気を誇った。

       
【1970年式 日産 ブルーバード SSS クーペ Vol.3】

【2】から続く

OWNER’S VOICE/維持費が意外に安くて、気軽に乗れるのも魅力

バイク好きで、1974年式ヤマハTX650や1964年式BMWなどを所有。自宅ガレージも元々はバイクを収納するためのものだったとか。



▶▶▶【画像20枚】ホイールはRSワタナベの14インチや、ナルディのウッドタイプ・ステアリングに変更された車体。当時もののSSS純正品シフトノブなど


「旧友と再会して昔話をしていたら、あこがれていた510への思いがよみがえったのが購入のきっかけ。休みの日に、スピリットガレージさんの広告に出ていたこのSSSを見に行って、程度がよさそうだったのでその場で即決しました。12年近く乗っていますが、大きなトラブルもないので助かっています。雨の日はできるだけ乗らないようにしたり、水洗いは避けるなど多少は気を使っていますが、それほど手を掛けていないわりにボディは意外にキレイだと思います。エンジンやミッションなどの機関系も買った当時のまま。ボディのレストアもしていませんし、あまりコストを掛けずに維持できていますね。肩の力を抜いて乗れるところも気に入っています」とオーナー。




ウオーターポンプなど消耗品こそ交換したものの一度もOHしてないL16型エンジン。排気系はフジツボ製タコ足&マフラーに交換。走行距離は7万6000kmだ。





日立製作所製SUキャブレターは、1年前にOHしており、ストレスなく吹けあがる。





SOHCのL型エンジンを搭載。スポーツグレードとなる1600SSSには、83.0×73.7mmのボア&ストロークを持つ直列4気筒のL16型を採用した。また、1970年には1.8LのL18型を積む1800SSSも加わった。


1970年式 日産 ブルーバード SSS クーペ(KP510)
Specification 諸元
全長 4120mm
全幅 1560mm
全高 1395mm
ホイールベース 2420mm
トレッド前 / 後 1270 / 1280mm
最低地上高 210mm
室内長 1635mm
室内幅 1270mm
室内高 1115mm
車両重量 935kg
乗車定員 5名
最高速度 165km / h
登坂能力tanθ 0.479
最小回転半径 4.8m
エンジン型式 L16型
エンジン種類 水冷直列4気筒SOHC
総排気量 1595cc
圧縮比 9.5:1
ボア×ストローク 83×73.7mm
最高出力 100ps / 6000rpm
最大トルク 13.5kg-m / 4000rpm
燃料供給装置 SU型ツインキャブレター
変速比 1速 3.657 / 2速 2.177 / 3速 1.419 / 4速 1.000 / 後退 3.638
最終減速比3.900
燃料タンク容量46L
ステアリング形式リサーキュレーティングボール式
サスペンション前 / 後独立懸架ストラット式 / 独立懸架セミトレーリングアーム式
ブレーキ前 / 後ディスク式 / リーディングトレーリング式
タイヤ前後とも5.60-13 4PR
発売当時価格76.3万円

初出:Nostalgic Hero 2016年 4月号 vol.174(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1970年式 日産 ブルーバード SSS クーペ(全3記事)

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【1】【2】から続く

text : DAISUKE ISHIKAWA/石川大輔 photo : MAKOTO INOUE/井上 誠

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