「畑と竹ヤブだったところに、農機具を入れる物置として建てたんです。それで・・・」|ヒーローの棲むガレージ Vol.1

もともとは、自宅の裏手にある畑と竹林だったスペースに、農機具を入れる物置兼ガレージとして建てたそうだが、ほぼクルマ趣味のためのガレージとなっている。前側の4枚のシャッターを全開にすると、ガレージ内部が丸見えになる。また、ガレージ前には、クルマが5〜6台ほど止められるスペースがあるため、積載車での積み下ろしも可能。

       
2005年12月に完成したガレージ。前側はクルマの出し入れがしやすいよう全面シャッターが備えられていて、ガレージ内にはハコスカGT-R、240ZG、アルトワークスRSR、トヨタ1600GT、ポルシェ911ターボが収まっている。

【ヒーローの棲むガレージ お気に入りの5台を収めるガレージ Vol.1】

「以前は、友人の大きな倉庫みたいなガレージにあずかってもらってました」というオーナー。現在、5台のクルマと1台のバイクが収まるガレージは、2005年12月に完成したもの。

「畑と竹ヤブだったところに、農機具を入れる物置として建てたんです。それで、友人のところに置いてあったクルマを持ってきて、今の状態に……」

 ガレージに収められたクルマは、1971年式ハコスカGT‐R、1972年式フェアレディ240ZG、1992年式アルトワークスRSR、1972年式トヨタ1600GT、1992年式ポルシェ911ターボ。そして、1964年式ホンダドリームCL77だ。

▶▶【画像26枚】貴重な当時モノなどもあるというスペアパーツや消耗品などが純正の箱に入ったままの状態で積まれている備え付けの棚など


 オーナーのこれまでの車歴としては、社会人になった1967年にダイハツフェローSSからスタート。その1年後には、プリンス・グロリアスーパー6を購入。これは会社の先輩からも評判で、デートの時には「貸してくれ」と引っ張りダコだったそうだ。しかも、メーター読みながら160km/hを出したこともあり、「プリンスはよう走るな」と感心。その走りの印象が強かったため、次に手に入れたのがプリンス・スカイラインS54B。このS54Bで、大阪万博会場の周回路を走り回っていたそうだ。

「万博開催中は、深夜もパビリオンがライトアップされていて、それはもうムードがよかった。関西のあちこちから走り屋が集まってきて、0時〜1時頃は、かなりの台数が集まってたなあ」と、当時の様子を語ってくれた。



クルマを置く間隔に余裕があるため、ドアの開閉や移動もスムーズ。





ガレージの奥行きにも余裕があって、旧車のサイズであれば、クルマの後ろにバイクを置くスペースもある。クルマ以外の趣味の道具や冷蔵庫なども置いてある。



【2】に続く

初出:Nostalgic Hero 2015年 12月号 Vol.172(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

ヒーローの棲むガレージ奈良S邸(全2記事)

関連記事: ヒーローの棲むガレージ

関連記事: ガレージ

photo : RYOTA-RAW SHIMIZU/清水良太郎 illust : MASAKI TAKANASHI/高梨真樹

RECOMMENDED

RELATED

RANKING