たしかに13インチ。F1用6ポットモノブロックキャリパーを箱車のホイールに収める!|1971年式 マツダ カペラロータリクーペ GS  Vol.4

13B型改ペリ+ダウンドラフトキャブ仕様。

       
【1971年式 マツダ カペラロータリクーペ GS  Vol.4】

【3】から続く


 「表彰台を狙えるクルマを……」。ヒストリックカーレース仕様として製作されたカペラロータリークーペ。ペリフェラルポート仕様の13B型ユニットを心臓に、しっかりと組み上げられた1台だ。

 そのスタイルのポイントとなっているのが、ワークス風のオーバーフェンダー。そして絶妙なマッチングをみせるホイール。なんとこのホイールは、この1台のためだけにデザインされたフルオーダーメイド仕立て。

「ピッタリ合うホイールを探し求めて4〜5セット試しましたが、サイズが13インチと小さいために、どうしてもブレーキキャリパーと干渉してしまう。そうした時に知ったのが、ワークのスペシャルオーダープログラムだったんです」。

 サイズやカラーはもちろん、デザインや素材までフルオーダーメイド可能なこのメニューでは、オーナーの要望に合わせてオンリーワンのホイールを製作してくれる。このカペラロータリーでは、鍛造ディスクの3ピース構造を採用。取り付け面に特殊な逃げ加工を施すことで、不可能かと思われたサイズ的な難題をみごとクリアにしてみせた。

唯一無二のホイールを実現するワークのスペシャルオーダープログラム〜心響〜

「この世に1つだけのオリジナルホイールを作りたい」。そんな想いを実現してくれるのが、ワークが提案する「スペシャルオーダープログラム〜心響〜」。デザインや製法、そしてサイズやカラーまで自分だけのワンオフ仕上げが可能。そのため、まずはキャリパー装着状態での車両測定からはじまり、デザインや材料、構造の選定などを経て、オーナーの理想を具現化していく。

 このオーナーのカペラロータリークーペが装着しているホイールも、この「心響」で製作したスペシャル仕上げ。往年の名ホイール「エクイップ01」をモチーフにしてデザインされている。ブラックアルマイトのリムにブラック塗装の鍛造ディスクを組み合わせ、深みのある色合いと質感を実現。こだわりがあふれる逸品だ。


圧倒的な軽さを誇るトヨタのF1マシンに使用されていた本物の6ポットキャリパー。そのキャリパーとのクリアランスがほとんど無いホイールなど【写真34枚】



オーナーのカペラのために製作されたホイールは、13インチながら鍛造3ピース構造を採用。F1用の6ポットモノブロックキャリパーに合わせた、ギリギリのクリアランスの専用設計となっている。ディスク取り付け面にザグリ穴を入れるなど、グラム単位の軽さにもこだわった。当然、十分な強度も確保。




ホイールサイズは、フロントが13×8.5J -9、リアが13×9.5J -22で、4HのP.C.D110。これに組み合わせるタイヤは、フージャー・スポーツカーDOTラジアルA6で、フロントが225/45R13、リアが255/40-13という超ワイドなスペックだ。



オーナーのカペラのために製作されたホイールは、13インチながら鍛造3ピース構造を採用。F1用の6ポットモノブロックキャリパーに合わせた、ギリギリのクリアランスの専用設計となっている。ディスク取り付け面にザグリ穴を入れるなど、グラム単位の軽さにもこだわった。当然、十分な強度も確保。



初出:ノスタルジックスピード 2016年 3月号 vol.009(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1971年式 マツダ カペラロータリクーペ GS (全4記事)

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text : DAISUKE ISHIKAWA/石川大輔 photo : RYOUTA-RAU SHIMIZU/清水良太郎

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