世界初の雨滴感知式オートワイパーや、録音機能付きカセットデッキも装備!|1984年式 日産 グロリア 4ドアハードトップ V20ターボ ジャック・ニクラス バージョン Vol.2

グレーメタリック系2トーンのボディカラーはJNVのほか、ターボSにも設定。また、ブラウン系2トーンも専用色として用意されていた。

       
【1984年式 グロリア 4ドアハードトップ V20ターボ ジャック・ニクラス バージョン Vol.2】

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 長らく搭載されていた直6のL型エンジンと決別し、国産車初のV型6気筒エンジン搭載車としてデビューしたY30。上級グレードとして不動の「ブロアム」がラインナップされるのはそれ以前の330同様だが、JNVではブロアムをしのぐほどの豪華さとオーナーの所有欲を満たしてくれる装備を多数採用している。

 標準車からの変更点は多岐にわたり、世界初の雨滴感知式オートワイパーやマイコン式パワーシート、番組予約機能付き電子チューナー、録音機能付きカセットデッキ、専用マッドガードに専用インテリアカラーなど、高級サルーンに、そしてスペシャルモデルにふさわしい装備を多数用意。さらにエクステリアは、2トーンの特別色のほか、前後左右に専用のエンブレムやステッカーを装備して標準車と差別化。内外装にわたって大幅なアップグレードが図られていたのだ。そして現在でも、上質感あふれるボディカラーやモダンなチェックパターンの専用シートがファンの心をつかみ、Y30のなかでも人気の1台となっている。


ジャック・ニクラス バージョン専用エンブレムを装着したフロントグリルなど【写真17枚】




2Lながらターボを装備することで、最高出力170psを発揮するVG20ET型。後期では、可変ノズル式ターボチャージャーを採用し、低速域でのトルク増大、レスポンスの向上を図った「ジェットターボ」に変更された。






取材車両のサージタンクカバーは、劣化のため前述のジェットターボ用に交換されていた。





バンパー下4カ所に装着される超音波受信機で障害物を検知し、音で知らせてくれるバックスキャナー。これもJNVに標準で装備されていた。




【3】に続く


1984年式 グロリア 4ドアハードトップ V20ターボ ジャック・ニクラス バージョン (KY30)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4690×1690×1425
ホイールベース(mm)  2730
トレッド前/後(mm) 1430/1400
車両重量(kg)  1470
エンジン型式  VG20ET型
エンジン種類 V型6気筒SOHCターボ
総排気量(cc) 1998
ボア×ストローク(mm) 78.0×69.7
圧縮比 8.0:1
最高出力(ps/rpm) 170/6000
最大トルク(kg-m/rpm) 22.0/4000
変速比 1速 2.842/2速 1.542/3速 1.000/4速 0.686/後退 2.400
最終減速比 4.375
ステアリング形式 ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/5リンク
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 195/70R14(前後とも)
発売当時価格 336.3万円




初出:ハチマルヒーロー 2013年 11月号 vol.23(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1984年式 グロリア 4ドアハードトップ V20ターボ ジャック・ニクラス バージョン(全3記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : RYOTA-RAW SHIMIZU/清水良太郎

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