スパルタンなモデル「アンフィニ」と、華やかさを増した「カブリオレ」|1990年式 マツダ サバンナ RX-7 カブリオレ Vol.3

メーターパネルは本来ブラックだが、追加メーターとコーディネートするために作り直している。ステアリングポスト上にはHKSのEVC6を設置。

       
REカーとライバルたち

【1990年式 マツダ サバンナ RX-7 カブリオレ Vol.3】

Vol.【1】、Vol.【2】から続く

 このようにピュアスポーツとしてひと回りレベルアップしたFCだが、さらにスパルタンなモデルも存在。それがアンフィニだ。リアシートをもたない2シーターで、フルバケットシートやアルミボンネットなど、走りを追求したスパルタンなアイテムを装備。86年に初めて発売され、その後も小変更を行いながら最終的に6度限定販売された。

 そして、カブリオレもFCを語るうえでなくてはならない存在といえよう。87年8月にロータリー車の販売20周年を記念してリリースされ、SMCと呼ばれる樹脂成型によるハードなルーフパネルを採用したカブリオレボディは、オープン/クローズのほか、ルーフ部のみ取り外したタルガトップも可能にした。そしてFDが登場したあともカブリオレだけは継続販売され、スポーツカーファン限定だったFCに、新たなユーザーを引き込むことに成功したのだ。


本来ブラックだが、追加メーターとコーディネートするために作り直したメーターパネルなど【写真20枚】




追加メーターはすべてデフィのアドバンスCRを装着。メータークラスター内に収められているのはブースト計で、インパネ上部に設置されている3つのメーターは、左から油圧、油温、水温。許容ピーク値にマーキングし、運転中でもひと目でわかるようにしている。





新型ロータリーと操る楽しさで、スポーツカーの純度を高めた2代目RX-7


Vol.【4】に続く


1990年式 マツダ サバンナ RX-7 カブリオレ(FC3C)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4335×1690×1270
ホイールベース(mm) 2430
トレッド前/後(mm) 1450/1440
車両重量(kg) 1390
エンジン型式 13B型
エンジン種類 直列2ローターターボ
総排気量(cc) 654×2
圧縮比 9.0:1
最高出力(ps/rpm) 205/6500
最大トルク(kg-m/rpm) 27.5/3500
燃料タンク(ℓ) 70
変速比 1速 3.483/2速 2.015/3速 1.391/4速 1.000/5速 0.806/後退 3.288
最終減速比 4.100
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前 / 後 ストラット / マルチリンク
ブレーキ前後 ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 205/60R15(前後とも)
発売当時価格 367.2万円



初出:ハチマルヒーロー 2013年11月号 Vol.23(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


1990年式 マツダ サバンナ RX-7 カブリオレ(全4記事)


関連記事:REカーとライバルたち


関連記事: RX-7

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : AKIO HIRANO/平野 陽

RECOMMENDED

RELATED

RANKING