大人気の先代から徹底的に剛性アップしたボディが最大の武器|1987年式 マツダ ファミリア 3ドア ハッチバック GT Vol.1|駆け抜けるテンロク

ハチマル時代を感じさせるイエローバルブ。「ちょっと暗いですね」と言いながらも、かたくなに守り続けている。

       
【1987年式 マツダ ファミリア 3ドア ハッチバック GT Vol.1】

 オイルショックや排ガス規制に悩まされた1970年代を乗り越え、1980年6月に誕生した5代目BDファミリアは、エンジン横置きFF化や4輪独立サス、ウエッジシェイプの精悍なスタイルなど、世界のトレンドを次々と採用した。これが奏功し、トヨタ・カローラなどの強力なライバルを抑えて、1982年に3度、1983年に5度の月間販売台数ナンバー1を獲得。1982年には量産開始27カ月で100万台の生産を達成し、それまでの世界最短記録を更新した。



 大きな成功を収めた5代目の後を受けて1985年1月にデビューした6代目のBFには、大きな期待とプレッシャーがかかっていたことは想像に難くない。デザインやメカニズムもBDを踏襲し、正常進化の道をたどったのもうなずける。とはいえ、大きく確実にレベルアップした面もある。それが徹底的に取り組まれたボディ剛性だ。これは「操縦安定性や乗り心地などの動的品質の高さを支えるのはボディだ」というマツダの理念。これにより、BFは基本性能の高さという最大の武器を手にした。


オーナーによって移植されたターボGT-Xの4WDに標準装備だったウイングタイプリアスポイラーなど【写真8枚】



Vol.2、Vol.3に続く

1987年式 マツダ ファミリア 3ドア ハッチバック GT(BFMP)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(㎜) 3990×1645×1390
ホイールベース(㎜) 2400
トレッド前/後(㎜) 1390/1415
車両重量(㎏) 1010
エンジン型式 B6型
エンジン種類 直列4気筒DOHC
総排気量(cc) 1597
ボア×ストローク(㎜) 78.0×83.6
圧縮比 9.4:1
最高出力(ps/rpm) 110/6500
最大トルク(㎏-m/rpm) 13.5/4500
変速比 1速2.800/2速1.540/3速1.000/
4速0.700/後退2.333
最終減速比 3.700
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション ストラット(前後とも)
ブレーキ前 / 後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 185/60R14(前後とも)
発売当時価格 151.4万円


初出:ハチマルヒーロー 2013年 8月号 Vol.022(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1987年式 マツダ ファミリア 3ドア ハッチバック GT (全3記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : SATOSHI KAMIMURA/神村 聖

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