並行輸入車は維持の面で敷居が高いイメージがある。
その点、今回の取材・撮影にも尽力いただいた、ラテン車に造けいが深いロッソコルサの吉富代表は、「部品はアフターパーツや海外からのルートで対応できる部分が多いので、あまり心配することはありません。
また、とてもアナログなクルマなので、万が一トラブルが起こっても修理や対処ができます。
ちょっとした故障で何十万円もかかってしまう今どきのクルマよりも、よっぽど乗りやすいし、維持もしやすいと思いますよ」と話す。
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残念ながらオーバーレブに関しては「106ラリーが出ている漫画があることは知っていました」という程度。
しかし、テンサンラリーの走りには大満足で、「今までで一番楽しいクルマ。
こんなに状態のいい個体は少ないので、大事に乗っていきたいですね」と語る。
「今どきの軽自動車よりも小さいんじゃないか!?」と感じるほどのコンパクトさ。
人気を集めたホットハッチとは思えないほど状態がいい。
ロントバンパー同様、リアバンパーはフルカラード。
赤いラインもテンサンラリー専用デザインだ。
ラリーの表記はフランス語の「RALLYE」。
フロント、サイド、リアの赤/青/黄色/グレーのデカールは前オーナーが特注で作成したそう。
1.3LSOHCは100psと非力ながら、810㎏のボディには十分。
高回転型の特性と併せて、パンチのある痛快なフィーリングにファンは多い。
テンサンラリーは軽量フライホイールを装備する。
通常はエアコンレスだが、この個体は後付けされ、エアコンスイッチをシフトレバー前に配置している。
ハチマルヒーロー 2019年 11月号 vol.56(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)