【四半世紀に渡るレビン&トレノの足跡Vol.2】
初代デビューから生産終了まで7世代に渡る歴代モデルを振り返るとともに、シリーズのなかでさん然と輝くハチロクの、ファンを熱狂させる理由をひも解く
【1】から続く このドリフトブームを受けて誕生したのが伝説の漫画「頭文字D(イニシャルD)」で、90年代後半にはクルマ漫画の代表作に。それと比例してハチロク人気が再び高まるとともに、新たなハチロクファンも作り出した。「一切クルマに興味がなかったが、頭文字Dを読んでハチロクに乗りたくなった」というファンが続出。そのなかには女性も珍しくない。そして、2000年代半ばには頭文字Dレプリカが台頭し始め、精巧な「藤原拓海仕様」のパンダトレノも生み出している。
その一方で、従来のハチロクファンにも変化が表れている。走り屋ブームでチューニングがメインだったハチロクだが、近年は「純正戻し」が顕著になってきた。「今までいじり回して楽しませてもらったから、これからは純正に戻して保存したい」というのだ。また、見た目はほぼノーマルだが、エンジンなどの中身だけ手を入れるというオーナーも目立つ。
デビューから30年以上が経過し、時代の移り変わりとともに楽しみ方も変化したハチロク。これほどまでに世代も性別も嗜好も越えて、ファンをつかんで離さないクルマは他にない。
>>【画像16枚】1972年デビューの初代レビン&トレノなど初出:ハチマルヒーロー 2015年 11月号 vol.32
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
四半世紀に渡るレビン&トレノの足跡(全2記事)関連記事: AE86完全攻略 関連記事: AE86 【1】から続く