【ラダーじゃなくて、コレ、マフラーなんデス!!】ローフォルムに極太10Jをブチ込み! “好き”を詰め込んでスタイルMIXしたE24ホーミー・バン

「自転車屋の作業車」をイメージしてカスタムがスタートしたE24ホーミー・バン

       
サイド出しラダーマフラーの異色作!
E24スクエア型フェンダーには極太10JをIN!!

【画像8枚】BMXの元祖ブランド、マングースを自家製キャリアに5台載せるルーフ、弁当箱を型取りに使用したワンオフFRPリアガーニッシュ、ブロックで4インチ落とした足元など、超気になるE24ホーミー・バンの全貌はココから明らかに!!

往年の日本流カスタムと言えば「グラチャン」と「バニング」は外せないスタイル。
どちらもレーシングカーやカリフォルニアのホットバニングといったネタ元はあるが、そのネタ元を凌駕する勢いで独自進化を果たしたことで、日本を代表するカスタムとして定着していった。
そんな2大巨塔をシンクロさせながら、これまた独自のアイデアを盛り込んだ超絶ボックスがこのE24ホーミーだ。

オーナーは免許取得直後から、自分好みのバンをベースにカスタムを繰り広げているベテラン。
といっても、大人になって家庭を持つと、思いどおりにクルマ遊びもままならなくなるのは自然の摂理。
好みのホーミーを手に入れても、長い間子供たちの送迎車としてカスタムは許されないのが現実だったという。

あまりに長い間待たされ続けたフラストレーションは、もはや爆発寸前。
いや、むしろ爆発したことで「好きなこと」を次から次へとバンバン投入することに。

自作のワークスフェンダーに始まり、ホームセンターで手に入れた鉄パイプ素材のサイドマフラー、さらにノーズアートと、仕事終わりに夜なべして、約1週間で一気に仕上げてしまったという。

設計図も予想図も一切なしで作りはじめ、気付いたら古式ゆかしい街道レーサー風に仕上がっていたのは、若かりし日に培った経験がなせる技。
フェンダーやエアロ、リアガーニッシュなどのパーツは全てFRPで自作し、ブロックで4インチ落とした足回りをさらに低く見せるように仕上げた。

芸術(カスタム)は爆発だ!
と言わんばかりの自分好みの独特な世界観を作り上げた、前代未聞の超大作&異色作をとくとご覧あれ!!



>>インテリアはシンプルに、ナルディ・クラシックと水中花シフトノブを投入。往年のシブ線アイテムをちりばめて、最小限の手数で街道レーサー風イメージを再現している。


>>小学生時代に両親に買ってもらったマングースのBMXに影響を受け、現在10台以上をコレクションするオーナー。自作のキャリアに、5人家族全員分を積んで登場してくれたゾ。


>>リアガーニッシュもまさかの自作品。NISSANのエンボス文字を形取るだけでなく、リアゲートの開閉ハンドルが機能するようにポケットも製作。このポケットの型は、市販のタッパーを利用して簡単成形している。


>>“好き”を詰め込んだ結果、超絶アイデア満載仕様が完成したE24ホーミー・バン。ブロックで4インチ落としたシャコタンフォルムもお見事!!


>>ホームセンターで入手した鉄パイプを溶接して作り上げたサイドのラダー。と見せかけて、実は実際に排気する、まさかのサイド出し竹ヤリマフラー!! 街道レーサーの竹ヤリとRVアイテムのラダーを上手く融合させ、リアではなくサイド出しにしたアイデアに脱帽!


>>足元には、ネットオークションで購入したという名称不明の鉄ちん風極太ホイール(15×10J)を白にDIY塗装してINしている。


>>ホイールに合わせて製作したFRP製オーバーフェンダーは、まさかの1ピース。写真を見ると一瞬、目を疑うが、フロントドアのみにビス留めされ、開くとフェンダー全体がドアに付いてくる仕様となっている斬新な驚きカスタムだ(笑)!


>>根っからの箱車好きが高じて手に入れたホーミーは、送迎車として活躍する10人乗り。送迎車としての役目を終えたところで、「自転車屋の作業車」をイメージしてカスタム開始! したはずが、気づけばグラチャンに☆


『カスタムCAR』2016年12月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:ホーミー・バン/1995年型
SOURCE:イイノボディサービス

PHOTO/渡部祥勝 TEXT/渡辺大輔

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