【高速ダート走行も可能!!】本格派のアゲ足回りを兼ね備えるプレランナー的ルックスのフォード・エクスプローラー

プレランナー的ルックに欠かせないスパルタンなチューブバンパーを装着するフォード・エクスプローラー

       
街中に違和感なくハマるエクスプローラー
その実、足回りはダートもイケる本格派!

【画像9枚】プレランナー的ルックスをゲットしたフォルム、ファイバーワークスの激ヤバオバフェン、街でもダートでも余裕しゃく×2な足回りなど、気になるアゲエクスプローラーの秘密はココを見よ!!

映画、ジュラシックパークにも起用され、大ヒットを飛ばした初代と比べると、メジャー感は正直イマイチだった2代目エクスプローラー。
その中でも2ドアボディともなると、「一体、何台輸入されたんだァ?」というほどの激レアぶりだが、そこに目を付けたツワモノがこのコーナー。

4駆のカスタムといえば、車高を上げてファットなタイヤを履かせるリフトアップ仕様がひとつの定番だが、このクルマがモチーフとしたのはメキシコで行われているバハ1000に代表されるデザートレースのオフィシャルカー、プレランナー。
サーフボードを積んで海岸沿いをゆったり、というシーンではなく、デコボコだらけのラフロードをハイスピードで突っ走って行けるような機動性の演出に重点が置かれているのだ。

カマロ用レッドに塗装されたボディは、ミニスカ厳禁の腰高ロードクリアランス。

フロントはノーマルのトーションバーユニットを取り去り、VDFのフォード・レンジャー用ウイッシュボーンアームと、FOXのコイルオーバーを採用。

リア側はダンパーストロークを稼ぐべくフロアをカット。
そこに、サブフレームを介し、SWAY A WAYの大容量リザーバータンク付き2.5インチコイルオーバーを装着。
さらに、Deaverのリーフスプリングの取り付け位置をリアアクスル上段から下段に変更するなど、フロア周りの対策も万全だ。

これらの地道な作業があって、初めて33×12.5という極太サイズのグッドリッチを完ペキに履きこなすプレランナースタイルが完成するワケだ。

ちなみに、製作は業界屈指のキャリアと技術を持つ福岡のKROOZ。
「ここまでやってもオフなんて走らせないヨ(笑)。ま、それっぽく見せるにも、これくらいやんなきゃダメってことかな?」とは組坂代表。

その心意気、全面的に同意!!



>>リアもスッキリ、KROOZワンオフヒッチメンバー付きチューブバンパーに変更。前面のみのフロントに対し、サイドまでまわり込ませつつ、フェンダー形状に合わせてカーブを付けた先端部の造形にも注目だ!


>>丸見えの足回り同様、大きなアイキャッチとなっているのがリベット留めのファイバーワークス製オバフェン。インナーをバッサリ切り上げる必要があるが、この魅力的フォルムが手に入るなら切るべし!?


>>プレランナールックに欠かせないスパルタンなチューブバンパーはKROOZのワンオフ。パイプ径や角度、センターのストーンガードなど、ツボを押さえた仕上がりはサスガっス。


>>ホイールベースが5ドアに対し250mmもショートな2ドアならではの特徴を生かし、ギュギュッとマッチョなフォルムを確立。余談だが、新車当時、2ドアにはエクスペディションというサブネームが与えられていた。ボディはカマロのヴィクトリーレッドでペイント済み。


>>フォードのピックアップ、レンジャー用のロングトラベルタイプに変更されたフロント。アームにはボディカラーに合わせてパウダーコート仕上げが施される。ダンパーはFOXの2.5インチコイルオーバーを採用している。


>>高速オフロード走行時における路面への追従性を確保すべく、フロア貫通レイアウトとしたリアダンパー。


>>リーフ上部のストラップはダンパーの伸び切りを防止するためのストッパー(リミテッドストラップ)。その上には、FOXのエア式バンプストッパーも備わっている。


>>モッコリ膨らんだサイドウォールが、いかにも4駆らいいグッドリッチ。あえてM/Tではなく、A/Tタイプを選んでいるのもミソ。ホイールはミッキートンプソンのクラシック3をインする。


>>高速ダート走行も可能な本格的な足回りをメイクするシティオフローダー、フォード・エクスプローラー。カマロのヴィクトリーレッドのボディカラーが街に映える。


『カスタムCAR』2016年12月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:フォード・エクスプローラー/1996年型
SOURCE:KROOZ-CUSTOMZ

PHOTO/是本信高

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