【アゲサゲ“ポルシェ”の共演!?】“農道のポルシェ”の異名を持つ、富士重工業製造時代のサンバーのハイリフター現る!!

パンチの効いたアゲ・サゲ“ポルシェ”の共演ナリ〜

       
ハイリフト&スタンス決まった
ワイドボディの“ポルシェ”2台持ち!!

【画像14枚】軽規格をブチ破る超ワイドフェンダー、8インチのハイリフトで軽トラらしからぬビッグフットっぷり、超グラマラスボディのポルシェはRWB仕様など、パンチの効いたアゲ・サゲ“ポルシェ”の共演はココを見よ!!

「オレらにとってのスバル・サンバーってのは、かの富士重工様が精魂込めて作り上げたRRの軽トラであって、ダイハツ・ハイゼットの皮をかぶったお手軽OEMなんかじゃねぇんだよーっ!」

と、ダダをコネまくるオトナさんたちは結構いらっしゃるよーで、“農道のポルシェ”とも称された旧富士重工時代のサンバー、特に最終型となる6代目の人気は下火になるどころか、ゴオォゴオォと音を立てて燃え盛っているのがリアルな現状だ。

そんなオトナの1人がこのオーナーで、「性能の面から見て、サンバートラックはダントツ文句ナシ。ほかにサンバーのバンも持ってるほどスバルの軽商用車にメロメロなのさ♥」
と、オンリー遊び用の軽トラとはいえ、手抜き工事をこれっぽっちも許さず、本気ジルシ1000%で完成させたのがビッグフットなコイツでしたっ!!

ベースは’09年型。
軽トラ唯一の直4エンジンに、スーパーチャージャーなんか組んじゃって、おかげさまで58㎰/7.5kgf・mの突貫小僧ぶりを発揮。

そこに「今まで乗ってきたクルマは、全部シャコタンか車高上げ。“ノーマル車高”の文字は、オレの履歴書にはない」
と豪語するオーナーらしく、8インチ(約20cm)のボディリフトと65mmワイドなオバフェンCLSのTC01改ビードロック風ホイール、マキシスM/Tタイヤをトッピング。

コレだけでもやりすぎ感あふれるアゲマシンに一新されているのだが、フロントフレームを隠すワンオフ黒バンパーと荷台下を埋める物入れまで設置して、アゲたおかげで、丸出し&スカスカに見える弱点部分の改善策を提示する。

さらに、WRCをにぎわせたワークスカラー〝WRブルー〟でのオールペンまで果たせば、あらあら、軽トラでロッククロウリング大会にエントリーするワークスのサンバーにしかもう見えねぇっ!

さらに、愛するサンバーとRR構造/水平対向エンジン/ブルーペイント/ワイドボディという4つの共通項を持つ〝本家ポルシェ”の964カレラ2もお持ち。

似せたつもりはあんまりなくとも、好きなことをしていったら結局似てしまったという2台を見ていて素直に思う。
強烈ワイドボディなポルシェと並べても、全然見劣りしない軽トラ・サンバーに、これからも栄光あれっ!



>>サンバーには当時のワークスカラーになぞらえたWRブルーの色が純正で用意されていたが、こちらは後からオールペンし、SUBARUの文字をカッティングシートで入れたそーだ。純正フロントグリルの代わりとなるスリット入りグリルやフロントバンパー下を覆うFRP製アンダーバンパー、テールレンズのカバーなんかもキマってるぅ〜!



>>世界に冠たるポルシェとレイアウトを同じ、RR(リアエンジン・リア駆動)方式と水平対向エンジンを有する富士重工時代のサンバーは“農道のポルシェ”の異名で愛され続けている。昔はこのレイアウトが効率的・技術的にベストと考えられていて、その伝統をず〜っと21世紀まで引っ張って、スバルもポルシェもメーカーとしての個性にまで高めたんスよ。サンバーのエンジンは結晶塗装のヘッド、オートクラフトのタコ足、メタルスピードのマフラーなどを装備し、エンジンムキ出しのまんまで突っ走る。



>>ポルシェは3.6ℓハイカム入りフルOHエンジンをEMSのフルコンで制御。どっちも走りのスイッチが入りっぱなし!


>>ハーディーズ専売となるオーバーフェンダー。ボディのカットなしで片側65mmの出幅をゲットできるシロモノだ。固定方法はビス留めで、ツヤ消しブラックの色味が野性味をバリバリ駆り立てるっ! タイヤはってーと、マキシスM/Tの195R14。ゴツすぎるブロックパターンが、これまたワイルド!!


>>CLSのTC01ホイール(14×7J ゼロセット)を黒く塗り、その外周にビードロック風の円盤を装着。超攻撃的山アタッカーなホイールアレンジの完成だ。


>>車高はハーディーズオリジナルの8インチリフトアップキットにてアゲアゲ〜! ラダーフレーム構造のサンバーのボディとフレームの間にブロックをかませ車高をアップ。純正サスはまんま使える段取りだ。


>>ポッカリ空いたボディとフレームの間に自作のラックを作り、小物入れのボックスを置いてスキマを埋めたアイデア、ナイスすぎじゃね?


>>「水冷エンジンのヤツは、ポルシェであってポルシェじゃねぇ!」と切り捨てるオーナーが、足掛け10年に渡って育て上げたのが’90年型の空冷カレラ2。なお、ボディカラーにはゴルフⅣ用のブルーをチョイスする。


>>ラウヴェルトのワイドボディキットで車幅を15〜16cmも拡大し、ターボモデル真っ青のデカ尻を後続車に拝ませる。


>>ホイールはワーク・マイスターS1の18×10.5J/12J、タイヤはミシュランの265/35、295/35、ブレーキはフロントに996用の4ポット移植、リアにフロント用キャリパーを移動させていた。


>>他車からの流用もいろいろやっていて、シートにはホンダのタイプR用レカロを装着。どこまでも己の“好き”を貫き通すのだ!


>>RR構造&水平対向エンジンから“農道のポルシェ”の異名を持つ富士重工業製造時代のサンバー。今となっては希少なラダーフレーム構造を持つ軽トラに目を付け、US流儀のボディリフトで、ワイド&ハイに強烈モディファイ!


『カスタムCAR』2020年10月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:サンバートラック/2003年型、ポルシェ964カレラ2/1990年型
SOURCE:ハーディーズ

PHOTO/佐藤亮太 TEXT/佐藤アキオ(rsf)

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