【軽ウッディカスタムブームをトリビュート☆】名作フェイスキットをJA11ジムニーへ見事にスワップ!!

まるでウッディなレトロカーのおもちゃのようなJA11ジムニー

       
外装のみならず、インテリアもウッディメイク!
独自センスのアメカジメイク炸裂!!

【画像12枚】なんちゃって観音ドア化(笑)のヒミツ、リアルウッドとペイント技を駆使したウッディパネル、アメ車風フェイスキットを巧みに流用したフロントマスクなど、とっても気になるJA11カスタムの全貌はココからチェックしてね☆

現行から2世代前のJA11ジムニーと言えば、ラフロードを駆け抜ける硬派な男のクロカンのイメージが強い方も多いだろう。
しか〜し、ウッディメイク+カスタムのセンス次第で、こんなにカッコかわいく化けちゃうのね〜♪

 “フリーライダー・ブロニー”と名付けられたこのJA11型ジムニー。
誕生のキッカケは、以前所有していたマツダ・スピアーノ(初代ラパンのOEM姉妹車)が台風で被災し、泣く泣く廃車となった悲運な出来事が始まり。
ボディはボコボコになってしまったが、スピアーノに装着していたブローのフリーライダーキットの顔面は無事だったため、いっそ他の車種にスワップスワップしちゃえ! と思いつく。
そこで、イマドキのおしゃれアウトドアビークル的要素を取り込んだベースカーとして脳裏に浮かんだのが、2世代前のJA11型ジムニーだったのである。

手始めに2代目シボレーC10&初代ブレイザーをオマージュしたブロー「フリーライダー」のフェイスをジムニーへのスワップを敢行。
とはいえ、フリーライダーはスピアーノ/ラパン用のキットゆえ、ジムニーに装着するとなれば加工は必至。
だが、「大好きなブローが作ったキットを加工するのは忍びない」と、ブロー愛炸裂のすえ、パーツではなくボディを切り刻む手法で、違和感のないフィッティングを実現。
でもって、爽やかなターコイズブルー&ホワイトのツートンボディに塗り分け。
自然に収めたブロー顔面と、相性抜群なゆるカワなルックスへと一新させた。

ネオクラシックなアメカジテイストを演出するボディサイドとリアゲートに施されたウッドパネルは、リアルウッドとペイント技でこさえたシロモノ。
リアルウッドで外枠のトリムを作り、その上から缶スプレーとハケ塗りを駆使した木目調ペイントで、ウッドの風合いを見事に再現。
アメ車顔と相まって、往年のアメリカンSUVちっくな雰囲気のエクステリアが完成した。

しかも、ウッディメイクはガワのみならず、室内のラゲッジ部分もコーデ済み。
アウトドアでのデッキ代わりに使ってくつろげるよう工夫が凝らされているのも目を見張る部分だ。

大自然をキビキビ走れて日帰りキャンプもバッチリ!
オシャレ軽WOODYにホレボレしちゃいますっ♡



>>キャリアは、ジムニー用の社外パーツだが、ルーフをキャリアと同系色のホワイトでペイントして一体感のあるルックスに。さらにイチから作った木製のカーゴバスケットと組み合わせることで、ネイチャーなあそびーくるらしい雰囲気にリファインしている。


>>リアゲートもボディサイド同様に木製フレーム+ウッド風ペイントで仕上げている。さらに、リアウインドーにダミーの支柱を付けて2分割式風にすることで、カントリーワゴン風の“なんちゃって観音ドア”に。


>>タープのポールを固定するステーは、大胆にもボディに直付け!


>>タープのラグマット風の生地は、得意のミシン技を駆使したお手製を使用する。


>>ジムニーのフロントシートは、本来セパレートタイプのみだが、レトロなアメ車を意識した末、ベンチシートに変更。エブリイバンの2列目シートを流用し、ジムニーの純正シートレールに穴開けしてビス留めしている。サイドブレーキ位置は純正ママで、ベンチシートの内部に格納している。


>>純正の後席は取っ払って2シーター化されており、お手製の折りたたみマットをフラットに広げると、ラゲッジスペースとピッタリのサイズに。イージーかつ合理的なリビングメイクがお見事なのだ♪


>>横開きのリアゲートを開けてマッタリくつろげるよう、ゲートの裏側はドリンクホルダーやトレイを固定してカウンター代わりに。ウッドパネルによる内張りのコーディネートも抜かりナシだ。


>>内装はウッド張りのフロアやトリムでコーディネート。ラゲッジスペースに鎮座するネイティヴ柄のシートは、コンパネにウレタンマットを張ったもので、お外に持ち出してベンチ代わりに使うことも可能なのデス♪


>>フロントマスクは、2代目シボレーC10/ブレイザーを意識した「ブロー」のフリーライダー。そもそもラパン/スピアーノ用のキットがジムニーにポン付できるハズもなく、ボディパネルを加工して自然なフィッティングを実現している。


>>バンパー両端の内側には、アクティ用の純正バンパーをカットしビス留め。フェイスを横から見たときのバンパーとグリルの隙間を埋めることで、自然な仕上がりに貢献している。


>>ウッドパネルはホンモノの木とペイントを組み合わせて製作。ウッドトリムをボディにビス留めし、その上から缶スプレー塗装とハケ塗りでパネルとの質感をそろえた。パネル部のフェイクウッドペイントは、ダークブラウンのスプレー塗料を下地に吹き、ホワイトとブラウンの塗料をハケ塗り。エイジングウッドのかすれた感じを再現している。


>>ハーコーなアメリカンカスタムではなく、“ゆる〜く遊ぶ”をテーマにジムニーをカスタム。ボディはフォードブロンコを意識したというホワイト×水色の塗り分けで、キュートさに磨きをかけた。フロントガラスからのぞくルームミラーは、ムーンアイズの5パネルフルビューミラー。ラジオアンテナは運転席側から助手席側のフロントフェンダーへ、さりげなく移設されている。


『カスタムCAR』2019年12月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:ジムニー(JA11)/1994年型
SOURCE:BLOW、渡辺美装自工、クレイジーロケット

PHOTO/鑓水雄介 TEXT/コンヒデキ

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