【平成初期のSUVブームの人気者!!】131系ハイラックスサーフをビカビカにフルレストア&激アゲ仕様に!

レトロなUSスタイルがコンセプトなハイラックスサーフ

       
30年もの前の個体をフルレストア!
平成初期のSUVブームと現代をクロスオーバー!!

【画像10枚】5インチアップの足回り、超ファットなMTタイヤ、ブラック&ミルド仕上げのホイールなど、気になる足回りの全貌はココをチェックせよ!

1990年代初頭、一世を風靡したシティオフローダースタイル。
フォグランプの数は多い方がエライ、ガードバーはイカツいのがエライ!
と、バブリーな世の中の勢いにも押され、その度合いはどんどんエスカレート。
しまいにゃ車高は高けりゃ高いほどエライ!!
と、ミニスカでは乗車不可能なパジェロやランクルが街を闊歩していた時代があった。

だがこのハイラックスは、そんな時代を回顧することが目的ではない。
目指したのはあくまで令和の現代でも「映える」1台。

まず行われたのが、30年分のアカを落とすためのレストア。
作業はボディはもとよりフロア回り、駆動系にまでおよび、モール類も可能な限り新品に。
こうしてキレイさっぱり初期化された車体に投入されたのが、USラフカントリー社の5インチアップキット。
これはナックルやクロスメンバー、サスペンションまで一式がセットになったスグレモノで、余裕のフェンダーアーチ内スペースを確保。

そこに押し込まれたのが、33×12.50サイズの超ファットなMTタイヤ。
組み合わされるホイールは、あえて光りモノは避け、ブラック&ミルド仕上げのフューエル・トライトンをセレクト。

オリジナルのレトロベージュのボディカラーも、見る人によっては地味っぽさを覚えるかも知れないが、これも計算の上。
「イベントやショーの会場ではなく、USエアフォースの基地内にシレっと駐車されているような、ネイティブな雰囲気を目指した」
とのこと。

いまや、軽カーからスーパーカーメーカーまで、SUVだらけの市場となっている。
だからこそ、SUVなどという言葉がなかった頃のクルマたちをサラっとアシにするのは絶対にアリ。
懐かしくも新しい90’s 4駆の魅力、ぜひご賞味あれ!



>>グリル回りだけでなく、フード先端のバグガードまでチッピング塗装を施すことで、武骨な印象に。これはオーナーのDIYによるもの。その他、サイドマーカーはUS仕様に変更されており、古さを感じさせないワザも各所に盛り込まれている。


>>ナンバーポケットやエンブレム類を撤去。スムージングにより、ツルンとしたリアゲートに。これもクラシカルなテイストの演出にひと役買っているのだ。キーホールを残したのは、外部からのリアウインドーの開閉機能を生かすため。


>>ワイルドであり、ユーモラスもあるリアビュー。アゲ系4駆の一例としてハワイ的なアイランドスタイルが知られているが、この車両はレトロなUSスタイルがコンセプト。細部の色使いや小物類についても、スキのないコダワリを見せている。


>>太めのグリップカバーが巻かれたムーンアイズのステアリングがお似合い。このサーフはワゴンではなく、最廉価グレードのバンタイプ。このため、装備関係は至ってシンプルで、窓もハンドパワーのレギュレーター式となっている。


>>シートはあえてスポーティなブリッドのセミバケットタイプに。「だからといって飛ばすワケじゃないですヨ。エンジンは90馬力そこそこのNAディーゼルなので、物理的に飛ばせません(笑)。雰囲気重視です!」とのこと。


>>独特のトレッドパターンを備えた33×12.50サイズのRBPリパルサーM/T。ホイールはUSのハイブランド、フューエル・トライトン12J。優れた足回りのセットアップ能力を持つだけに、全切りももちろんOKだ。


>>アクスルダウン用のクロスメンバーや延長タイプのナックル、バンプストッパー、ロングショックなど、リフトアップに関する基本的な構造部分はUSラフカントリーのキットを使用している。


>>注目して欲しいのがフロア回りの美しさ。サビや腐食部分は徹底的に鈑金されており、どこから見てもヤレが感じられない。この一貫した姿勢が高い完成度を実現している。


>>さらに、大径タイヤでの全切りを可能とさせるため、独自の工夫も加えられている。


>>アゲアゲの131系ハイラックスサーフ。5インチアップの足回り&そのフォルムは圧巻だ!!


『カスタムCAR』2020年9月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:ハイラックスサーフ/1990年型
SOURCE:原タイヤ工業所

PHOTO/西野キヨシ TEXT/高橋陽介

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