【狙え!ミドルMサイズVAN】オーナー自作のヤリヤリ・プロボックス!目指したのは「低く、速く、カッコよく」!

Base Car:2002年型 プロボックス

       
ノーマルでは素っ気ないライトバンながら、あらゆるカスタムスタイルが自然とキマる、ベースとしての柔軟性の高さが、プロボックス/サクシードの魅力。専用パーツこそ決して多くはないが、エンジンや足回りを共用するヴィッツやカローラの社外品を流用したシャコタンメイクやチューニングが可能という裏メニュー的潜在能力を持つあたりが、イジりベース商用車として人気がある所以だ。

 コチラのプロボは、エアサスによるべったりフォルムと、ビス留めオバフェン装着の鬼キャンツライチが際立つ、オーナーによる完全ハンドメイド作。スタンス系に振ったプロサクは過去にも存在したが、アーチ切り上げでのワイドフェンダーでブリブリのアグレッシブフォルムがひときわ斬新♪ しかも、フロントバンパーの真ん中をカットして、巨大なオイルクーラーを前置きするあたりに、カッコのみを追ったレーシールックとは一線を画す存在感を宿している。

 そんなヤンチャ路線のスタイルメイクに一層の説得力を与えているのが、ブリッツ製のスーパーチャージャーで武装した心臓だ。オートマながらも過給機チューンでパワーとトルクは格段に向上! プロサク用のスーチャーキットは存在しないため、同じ1500ccの1NZエンジンを搭載するヴィッツ用コンプレッサーを流用。吸排気のパイピング加工を行うことでインストールを可能とした。

 インテリアもボディ同色のオレンジ塗装やウーファーを埋め込んだラゲッジ、さらにシートと同じレカロの生地で張り替えたコンソールetc、DIYを楽しんでいることを垣間見ることができる。長年いろんなクルマを乗り継いできたオーナーだからこそ、プロサクの仕事車にとどまらない魅力を見抜き、このような力作に仕上がったというワケだ。




【画像10枚】営業者なのに「速く」!それがコンセプトのひとつ。全貌はこちら!



>>デポレーシングのステアリングをセットし、シートはレカロのセミバケを採用。さいらにダッシュ周りからドアの内張りまで、樹脂パーツはボディに合わせてオレンジペイントするなど、オシャっぷりにも余念ナシ!自作の肘掛けもGUTです!



>>取材車両のオーナー「不思議とプロボのカスタムが飽きないのは、ハイエースなどと比べて圧倒的にアフターパーツや情報量も少ない、という背景があるかもしれません。逆にやりがいを見出すというか(笑)。言ってみれば、できない子ほど可愛い、そんな感覚ですかね(笑)」。


初出:カスタムCAR 2020年1月号 Vol.495

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

Base Car:2002年型 プロボックス

PHOTO / コンヒデキ TEXT / 早川俊昭

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