【狙え!ミドルMサイズVAN】NV200バネットのUSフェイス仕様化の先駆け!

Base Car:2015年型 NV200 バネット・バンDX&USニッサン NV200コンパクトカーゴSV

       
濃度高めのアメリカ好きならば、生活様式や日用品までUSDMでそろえたい! そんな願望をお持ちの方も多い今日このごろ。海の向こうのローカルのようなライフスタイルを目指すとすれば、自ずとUSメイクが可能な車種にたどり着くハズだ。そんなアメリカ好きの中で、現在注目を集めているのが、日米で同時に販売されているNV200バネット。同車が’13年に北米市場へ投入されて早6年(2019年当時)。アメ車バンと比べひと周り小さいコンパクトなボディが、北米やハワイで人気を獲得。NV200がコマーシャルビークルとして働く姿は、現地では当たり前の光景となっている。そんな現地の事情を肌で知るUSマニアたちが、プライベートや仕事で乗り回す愛車こそ、こちらでご紹介するNV200だ(2024年現在では、北米市場におけるNV200新車発売は終了)。

 日米で同じNV200の名称は与えられているが、日本仕様は国内生産車がデリバリーされ、US仕様はメキシコで生産される輸入車。ゆえに外身も中身もまったくの別モノで、明らかな違いがいくつも存在する。そのひとつが、3分割式グリルをおごったフロントフェイス。サイドリフレクターが存在するヘッドライトをはじめ、フロントグリルからバンパー、さらにフェンダーに至るまで、まったく別のデザインとなっている。

 そこで、白黒のNV200(ベースは日本仕様)のオーナーは、アメリカからUS仕様の純正部品を取り寄せ、フロントフェイスのUSDM化を敢行。そのほか、US日産純正OP品や、OEMモデルのパーツ流用でUSDMを進行中だ。一方、白と赤のボディカラーのNV200は、左ハンドルの逆輸入車。これまたアメリカ好きのオーナーが念願かなって手に入れた、アメリカ現地でリアルに働いていた左ハンの元コマーシャルバンである。いずれの2台もUSローカルの事情通にはたまらないアメリカンな仕上がりで、ハイエースやNV350など、日本で定番の商用車とは一線を画すスタイルが実にクール!

 この実例こそ、NV200がUS現地のスタイルをトレースしたようなマニアックな個性が主張できる素材であることを証明。しかも、仕事やレジャーで使える広い室内空間を持ち合わせた、ユーティリティな良ベースといえるのデス!




【画像21枚】左ハン逆輸入車のNV200はジョージア州で社用車として使っていたクルマのためシートカバーが自由の女神が描かれている模様入り。現地感を演出している!全貌はこちら!



>>右ハンUSフェイスのNV200はセカンドシート付きの5名乗車バンDX。シートカバーやダカインのルーフラックパットなど、USアイテムやハワイ生地でアロハな仕上がりに。



>>跳ね上げ式の国内仕様に対し、北米仕様のリアゲートは観音開きとなる。北米仕様のNV200は、ヒンジ装着部分のフレームが国内仕様に対し頑丈に作られている様子。ドアパネルの内張りはオーナーが手に入れたUSブランドの生地を加工しワンオフ。特にお気に入りは右開きのドアの内張りに使用したアメリカ大型スーパー”ターゲット柄”の仕様。


初出:カスタムCAR 2020年1月号 Vol.495

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


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PHOTO / 南井浩孝 TEXT / 渡邊大輔

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