テーマは”身近なユーザースタイル”。AMEND流生足シャコタンを刮目せよ!

Base Car:2015年型 ハイエース・ワイドボディ・バンDX

       
匠のカスタムワークとともに、超絶シャコタンの200系を数多く生み出すアメンド。今回クローズアップするのは、〝身近なユーザースタイル〟をコンセプトに生足で仕上げた新デモカーだ。

 単純に低さやインパクトだけで考えると、このハイエースを仕上げたアメンド(大阪)のデモカーであるスーサイドドアのエアサス仕様へ軍配は上がる。

 しかし、眺めれば眺めるほどに感じさせられるのは、「ブラック」をコンセプトに細部まで研ぎ澄ましたカッコよさ。

 ホーシングのナロードでストックフェンダーのままMAXサイズのTE37を履きこなす足元や、随所のブラックアウトでブラックONブラックコーディネートしたボディに、ピンストをあえて近似色であしらったりと、細部までこだわるアメンドテイストは注入されている。

 しかし、それだけで説明のつかない完成度の高さは、一体どこにあるのか。

 その答えは、やはりアメンドがこだわりを注ぎ込む足にあった。エアサスのように圧巻の低さは打ち出せない生足だが、実は低さだけに限れば、まだまだ煮詰めていくことができる。

 代表の考える生足のベストアプローチとは、ライフスタイルやエアロパーツなども踏まえてフレキシブルかつトータルバランスでスタイリングすること。車高の低さは安定したスタイルにつながるが、闇雲に低くすれば完成度が高まるわけじゃないというスタンスだ。

 そうした部分も踏まえ、今回は代表のライフスタイルに合わせつつ、ストリートカーとしての低さを追求。

 気持ちよくアクセルが踏める走りの頼もしさの構築とともに、シンプル&スポーティを極めたボディ。作り込みの背景にある想いも隠し味としたアメンドの新デモカーが、生足仕立てに新たな限界領域を切り開いていくぞ!






【画像13枚】足元だけでなく、シンプル&スポーティな味わい深さを引き出す見た目もアメンドらしさがある。全貌はこちら!



>>鍛造ならではのオーラを放つTE37SBは、最深のフェイス3を持つ18×8.5J IN22のMAXサイズを投入。リアはホーシングのナロードでフェンダー加工なしに履きこなした。



>>スポイラー固定でチタンライクなキャップボルトを使うコダワリも秀逸だ。


初出:カスタムCAR 2020年8月号 Vol.502

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

Base Car:2015年型 ハイエース・ナローボディ・バンDX
協力:AMEND

PHOTO/稲田浩章 TEXT/四馬力

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