【タイムスリップ】昭和スタイル×令和の技術が融合した100系ハイエース!

Base Car:1999年型 ハイエース・ワゴン スーパーカスタムリミテッド

       
周囲の仲間が200系でカスタムを進める中、あえて100系をベースに唯一無二のスタイリングを目指したオーナー。狙ったスタイリングはズバリ1980年代の旧車テイスト。100系ベースで定番の重厚長大ルーフスポイラーや、ブリスターフェンダーを奢った1990年代のバニングとは一線を画したオーバーフェンダーで、純正フォルムを大切にしたスタイリングを作り上げた。



 一番の見どころはもちろんオバフェン。当時モノのSSR・15インチホイール(F=9J、R=10.5J)がどうしても履きたくてオバフェン化したのだが、安直にブリスターを投入するのではなく、鉄板をたたき出してホイールアーチを美しく見せるフェンダーメイクを選択。ただし、ホイールサイズに合わせるとオバフェンの突出量が大きくなりすぎることが判明。純正フォルムを可能な限りキープすべく、フェンダー周辺のボディから徐々に膨らみを持たせるブリスター形状との合わせ技を導入している。



 エアロ加工においても純正テイストを残すのがテーマ。レガンスのエアロを選び、フロントはバンパーラインを強調するため、ダクトやフォグを下方向へ移設&形状の変更を実施。4連フォグにノアヴォク用パーツから流用した横ピラーを追加するなど加工部分も見どころだ。リアはレガンスのバンパーのサイド側に回り込む部分の上部をカットし、ボディ下部にある純正独特の凹みを見せるのが狙い。ブリスターで膨らんだボディやオーバーフェンダーと融合も特筆モノだ。





 エアサスは他車流用でDIY取り付けした力作で、専用のブラケットをワンオフするなど“落ちるエアサス”によるスタンスもお見事!ネオクラ1BOXの素材を生かしつつ完成させた、唯一無二のスタイルに乾杯だ!

【画像9枚】エアロは欧州車を参考にしたオーナー。ビフォーの写真も載ってます!全貌はこちら!


>>内装は最上級のグレードのスーパーカスタムリミテッドらしくゴージャス。「内装はそのままでも高級感あるクルマが欲しかった」という狙いにピッタリだ。天井にはDIYでチンチラ張りを施し1980年代テイストを車内にも取り入れている。ちなみにボディカラーは純正ツートン。


初出:カスタムCAR 2020年2月号 Vol.496

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

Base Car:1999年型 ハイエース・ワゴン スーパーカスタムリミテッド
Special Thanks:明優車体 可児自動車 マルス自工

PHOTO / 伊勢馬場建次 TEXT / 土田康弘

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