【日欧MIXトランポ・NV400】モダンリビング調のカーゴスペースにハーレー2台積載!?

ハーレーダビッドソンのビッグバイク2台を余裕で収納でき、観音開きのバックドアからバイクをラクに積み降ろし可能だ。

       
日本でニッサンNVといえば、キャラバンとバネットとクリッパーだが、ヨーロッパでニッサンNVとして販売されているのがここに紹介するラージサイズのセミキャブ貨物車「NV400」。

顔つきやエンブレムは一応の日産車だが、フランスのルノーによるOEM車が実際のトコで、用途に合わせた多彩なボディタイプを持つLCV(ライトコマーシャルビークル)として欧州圏の国々でメジャーな存在なのだ。

見るからにおシャンティなトランポにカスタムされたコチラは、NV400の新車輸入販売を手がける、宮城のモーターロジックカンパニーのカスタムカー部門「AMDワークショップ」による“トランスポータースピード”と名付けられたコンプリートカー。

ブラック一色でまとめたシブ線のエクステリアも見応えアリだが、著名なインテリアデザイナーとのコラボによる、ウッドとアイアンを取り入れたお洒落デザインのカーゴスペースがリッチなトランスポーターとしての優越感バツグン。全面フローリングとオリジナルデザインのシェルフに加え、航空機のドアをモチーフに、取っ手にまでコダワった荷室と運転席との仕切り壁(アクセスハッチ)など、ハイソなビジュアルと機能性を両立した独自のアップグレードカスタムがポイントだ。

そして、ハーレーダビッドソンのビッグバイク2台を余裕で収納でき、観音開きのバックドアからバイクをラクに積み降ろし可能なのが見逃せないアドバンテージ。3m近い奥行きと約2mの室内高、そして床面の室内幅も1.5m以上あるだけに、キャパシティは無敵級。バイクのトランポだけに限らず、アイデア次第でさまざまなシチュエーションで使えるバンコンバージョンとして実に画期的な存在だ。

ちなみに、乗車定員は2名で、コクピット側もレカロシートのほか、コンビレザーのステアリング&シフトノブなど自社ブランド“J&L”のパーツでラグジュアリー&スポーティな装いをプラスする。あらゆるオーダーメイドや追加カスタムも可能だけに、脱定番でのハイエンドな選択肢として多くのユーザーを魅了するのは確実デス!

【写真8点>>日欧MIXトランポ・NV400の全貌はコチラから】


>>NV400は、日産商用バン「NVシリーズ」の欧州専用車で、実はスペイン製造のフランス車「ルノーマスター」のOEM姉妹車。“400”は最大積載量4トンの意味で、駆動方式はFFのほかFRも設定。エンジンはルノー製2.3リッターのディーゼルターボが搭載される。


>>ボディはバンパーやモールなどの無塗装部分をボディ同色化し、ポルシェ純正色のマイアミブルーのアクセントラインをプラス。さらにグリル両端には自社製パーツの、デイライト機能のLEDインサートパネルを装着済みだ。


>>フローリング張りで覆われたカーゴスペースは、空間デザイン会社OGATA AGとのコラボで、モダンリビングの要素をふんだんに取り入れたハイセンスな作り。LEDドームライトや収納棚の裏に間接照明を設けるなど、オシャレかつ合理性も高い。


>>トランポとしての一番の利点は、大型バイク2台が載る約1.7mの室内幅に加え、立ったままでバイクも積み降ろしが余裕綽々な2m級の室内高だ。


>>ハーレーダビッドソンのビッグバイク2台を余裕で収納でき、観音開きのバックドアからバイクをラクに積み降ろし可能だ。


>>ホイールはポルシェカイエン純正20インチをペイントしたもの。実はNV400はポルシェと同じP.C.D130ハブを採用している。


>>スタイリッシュなオーバーフェンダーは、ハミタイ防止を兼ねた自社J&Lブランドのオリジナルパーツ。


>>荷室から運転席へはアクセスハッチのドアから出入りする構造。貨物機をイメージした機能美あふれるデザインを特徴としている。シートはオプション設定のレカロに交換済みで、コンビレザーのステアリングやシフトレバーも用意される。

『カスタムCAR』2018年4月号掲載
BASE CAR:ニッサン・NV400 パネルバン 2017年型
SOURCE:モーターロジックカンパニー

PHOTO/編集部 TEXT/コンヒデキ

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