【魅せる ドリ車!】USでアワードハンターとなった渾身のワイドボディ・セブン!!

「サーキットで走るクルマも外装や車高にこだわりカッコよく魅せようよ!」。そんなコンセプトをまっとうするワイドボディのRX-7見参!

       
静止状態でも走行風の完全支配をイメージさせる、アグレッシブな空力デザインが注入されたFD3Sのワイドボディ。

これは、筒井代表率いるデザイナー軍団「KRCモディファイド」がカスタムへ取り組む渾身のデモカーだ。以前はスタイリング重視に特化したタイプ1としていたが、新境地探求のため、走りを強く意識したタイプ2開発へと着手。それに伴い、SEMAショーを皮切りとした全米各地へのイベント出展で、“KRC&ジャパンパワー”アピールプロジェクトがスタート。アメリカ全土で数々のアワードを見事獲得し、日本へ凱旋帰国してきたってワケ。

もちろん、この“ドリスタ”でクローズアップしていることからもわかるように、コイツはルックスだけじゃなく走りでも全米を席巻! サイドポート×T51Rkaiで600psオーバーに仕上げたチューンドロータリーのポテンシャルを武器に、ドリフト&グリップの両ステージでスタイリングにふさわしい走りも全米で存分に披露してきたのだ。

ちなみに、KRCモディファイドのアイデンティティともいえるブレイドフェンダーだが、フェンダーエンドを大胆にシェイプする独創的アプローチは、ボディ各部へもカタチを変えて及ぶ。その代表例ともいえるのが、ノーズからフェンダーにかけてラインがシンクロしたフロントセクションだろう。

空気の流れ、スタイリングの双方から理想を求めて流線的にモデリングした後に、駄肉的要素は徹底シェイプ。バンパーレススタイルと相まって、研ぎ澄まされたイメージを高めている。

アメリカンマッスルのようなたくましさと、レーシングカーのような機能美を融合した唯一無二のスタイル。国内外問わず魅了する、KRC渾身の1台だ。

【写真8点>>ワイドボディFD3Sのすべてを確認!】


>>ワールドワイドにジャパンテイストをアピールすべく、旧車イメージでバンパーレス&ダックテールとしたリアビュー。トラクションを左右するダウンフォースに関してはウイングで得られないため、ディフューザーでカバー。


>>フェンダーエンドを大胆にシェイプしたブレイドフェンダー。タイヤハウスから後方へと吐き出される乱流は、リブカナードとネーミングされた3本のウイングでボディを路面へ押しつけるダウンフォースに変換される。


>>コーナリングマシンとして定評高いFDの旋回性とトラクションを高めるため、前後ともに295サイズを投入。タイヤハウスからのスムーズな乱流排出、ワイドトレッド魅せの双方で、走りのオーラを引き出していく。


>>放熱性を高めるダクト付きボンネットのワンオフに合わせ、フェンダーへのプレスラインを新たに造形。ダウンフォース、クーリングを突き詰めた結果、スタイリッシュなFDのフェイスはスパルタンでレーシーなものとなった。


>>サイドポート仕様に高風量のT51Rkaiをマッチング。チューンドロータリーでは熱問題がつきまとうが、クーリング効果の高いボンネットダクトでカバーしている。


>>デモカースペシャルでドアミラーにカメラを内蔵し、助手席下のモニターへと映し出す。ロールケージ、バケットシート、追加メーターといった走りの装備も余さず投入。


>>もちろん、サーキット走行マシンとしてのポテンシャルも十分。アメリカのサーキットを疾走する!


>>スタイリングから配色、チューンドロータリーのポテンシャルの発揮まで、トータルバランスでのよさを徹底追求した1台とも言える。

『カスタムCAR』2018年1月号掲載
BASE CAR:RX-7(FD3S)
SOURCE:KRC modified

PHOTO/南井浩孝 TEXT/四馬力

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