滉美丸 良き一発屋時代を彷彿させる気鋭のニューカマーが降臨

カミオン編集部 2023/11/10

リアセクションは見応えあるアートが展開される。華やかなバラ柄のカラーエッチングステンレスでこしらえられた観音扉は、上部にシャープなフォルムの電飾ボックスを備え、下部には5連の8角テールを仕込んだ大型のバナナバンパーで完全武装。これらにより、類希なるリアビューを創出している。

　　　　　　　

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ライジングレンジャーのデカ箱ダンプをベースに、斬新なアート手法を駆使して飾り上げた気鋭の1台の登場だ。飾り始めた当初は仕事のことを考慮に入れてアートアップを行っていたそうだが、徐々にエスカレート。ケツブタを観音扉に変更したあたりから、仕事はもちろんダンプとしての機能もあやしくなってしまったそうだ。

キャブ前面はボディ同色でペイントされた新幹線バンパーと角おこしパイプ2本仕様のミラーステーをコンビネーション。シンプルながら攻撃的なデザインと張り出し量の大きさで直球勝負の迫力を好演出している。

そして、見どころ満載なのがデカ箱周りだ。このクルマのランドマーク的存在のプロテクトップは、ステンレスの丸パイプと丸棒を緻密に組み上げたデザイン性豊かな仕上がり。丸パイプの前後端には赤のパイロットランプが仕込まれており、夜間でもその存在を主張する。また、リアフェンダーと一体化した長大なサイドバンパーは、エアダクトをプラスしたオリジナリティ抜群のパーツ。さらに、デカ箱を彩る江戸時代の浮世絵をモチーフにしたアートフィルムにより、注目度抜群のサイドビューを生み出している。全身に見どころを過積載した滉美丸。房総スタイルを踏襲した良き一発屋時代を彷彿させる1台といっていいだろう。

【写真6点】攻撃的デザインとデカさで迫力増大。

カミオン2009年10月号トップアートをもとに再構成

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