名称漫遊車 「関東風×レトロ」をテーマにいぶし銀のスタイルを好演出未設定...

リア観音扉を席巻する波絵も強烈なインパクトを誇る。大胆な構図、雄渾なタッチ、繊細な色彩センスの3拍子をそろえたすずき工芸の傑作だ。リアバンパーは厚み十分なフラットタイプ。上方を彩る3連テールボックスとのコンビネーションも秀逸だ。

       


漫遊車は、関東風を意識した高品位な鏡面パーツと、箱3面画で華やかさと存在感をアピールする秀作車。優れたトータルバランスでも一目置かれている。 キャブ回りの目玉パーツは、ボトムエンドに装着したキャデラックバンパー。精悍なフォルムもさることながら、前面に組み合わせた名文句アンドン群も見応え満点。フロントパネルを彩る弁当箱やウイングマーク、その下方に備えたグリルアンドンとのバランス具合もバッチリだ。また、キャブトップには、前面に角マーカーを並べた平型バイザーと、菱抜きデザインをあしらったミラーステーを装着。ドアに筆文字をあしらった黒塗りキャブと相まって周囲に「関東×レトロ」風情を好アピールする。

一方の荷台回りは、名匠・すずき工芸が手腕をふるった箱3面の「荒波」が目玉中の目玉。大胆さと繊細さを兼ね備えた熟練の筆致で、目の肥えたアートファンの視線をクギ付けにするほか、箱上にはバスロケットが鎮座し迫力を演出。高精度なバスフェンダーを介して流れる2段仕様のサイドバンパーや、厚みのあるフラットタイプのリアバンパーなど、アンダーエリアを彩るパーツも秀逸だ。撮影後に、バイザーをアンドン仕様の大型タイプに交換したという漫遊車。今後の進化からも目が離せない。

【写真6点】ふりまく関東レトロ風情。

カミオン2013年7月号トップアートをもとに再構成

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