爆心丸 ビッグスケールの超絶パーツとすずき工芸の七福神画が圧巻

七福神の「花見の宴」を描いたリア観音扉のペイントは、神様が手にもつビールのジョッキが実にユニーク! 舟型デザインで仕上げたリア下周りも必見のポイントだ。

       


10年以上にわたってコツコツとアートアップを展開してきたオーナーの愛車は、昭和62年式のエルフをベースにした超絶の2t車。観る者のド肝を抜く大型パーツ群と、名匠・すずき工芸の芸術的な箱3面ペイントで完全武装した圧巻のスタイルに注目だ。

「すべてのパーツを限界ギリギリのサイズで作りました」という大型パーツは、全長2m20cmを誇るラッセル戻しバンパーをはじめ、1m85cmのミラーステー、1m95cmの平型バイザーなど、オーバースケールなサイズが存在感を強烈に主張する。ラッセル戻しバンパーにいたっては、この長さにもかかわらず、あえて可動式にしていないところがオーナーのこだわりだ。

また、5段ハチ巻き仕様のシートキャリアや、横幅が50cmほどもある8角バスロケットなど、アッパーセクションにも他車の追従を許さない特大パーツをコンビネーション。圧倒的な大きさに目を奪われがちのパーツ群だが、随所に菱形棒チップデザインをあしらうなど、ディテールにも多彩な見どころを用意している。

一方、箱3面には「七福神」をモチーフにしたすずき工芸製の傑作画を採用。繊細なタッチと彩り豊かな色彩もさることながら、運転席側の恵比寿様に携帯電話をもたせたり、助手席側の大黒様にピコピコハンマーをもたせたりと、ユーモアを盛り込んでいる点も秀逸。リア観音扉も、神様同士がビールで乾杯する楽しげな「花見の宴」を描いている。

【写真6点】昭和62年式の超絶エルフ。

カミオン2009年5月号トップアートをもとに再構成

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