優也丸 メッキパーツが放つ美しい輝きは追い求め続ける憧れのアートを再現

堅牢感あふれるリアビュー。水産便をイメージさせる波絵をペイントしさらに雰囲気をアップ!

       


由加丸や幸福丸といった名車をリスペクトしているオーナー。そうしたこともあり、愛車・優也丸を美しいメッキパーツで飾り上げ、さながら関東水産便を思わせるクルマに仕上げた。そして驚くべきは、そのベース車がダンプだということ。すっかり平ボディルックに仕上げられているが、荷台は今でもダンプアップが可能なのだ。

優也丸の飾りのベースとなっているのは、その特徴的な荷台。80cmのアルミアオリを採用し、片側に蝶番13個、メッキ仕様のガゼットなどを採り入れた造りボディを搭載。メッキ仕様のぶ厚いサイドバンパーとバスフェンダーはステーでこの荷台にセットされ、ダンプアップ時には一体となって上昇する。この荷台を架装するためには燃料タンクやバッテリーケース、道具箱の加工など、目に見えない部分でいろいろな苦労があったそうだ。

キャブパートは関東水産便を意識したメッキパーツを中心にアートアップ。トップには平型バイザーと平角ミラーステーを配置し、レトロモダンな雰囲気を演出。スッキリとしたなかにも、デザイン性の高さを感じさせる作りが、憧れの名車にも通じる魅力を放っている。 キャブボトムにセットされた舟型バンパーもやはりこだわりのメッキ仕様。名文句を刻んだアンドンを2発だけ装備し、メッキ面の美しさを強調するあたりも心憎い演出だ。さらにグリルアンドンやドアガーニッシュのマーカーなど、ディテールでも関東風アートを追求している。

シャシーのボルトやスプラッシュガードにまでメッキを採用し、メッキへの強いこだわりを見せる村田さん。妥協なく理想のアートを追求し続ける姿は改めてアートの魅力を再確認させてくれる。

【写真5点】名車をリスペクトした造詣力。

カミオン2010年8月号トップアートをもとに再構成

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